嫌なご時世という溜め息交じりの愚痴だけが | がいちのぶろぐ

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今日は4月最終日。当たり前のことだが、明日から5月になる。今年は、私の過ぎてきた人生で最も暗い4月になった。社会全体を覆っている、何とも言えない圧迫感。

 

 

 

この圧迫感に押しつぶされそうになりながらも、人々は耐え忍び、精一杯生きようと努力している。何と健気な国民だろうか。

 

現在国会に提出されている、コロナウィルス対策を中心とした補正予算案では、緊急の医療支援のための予算案の2倍以上もの金額で、コロナ後の「Go Toキャンペーン」と称する経済支援策が計上されている。

 

この何とも言えない馬鹿バカしさ、やるせなさ。今、国民に安心感を与えるには何が緊急に必要かを判断するのではなく、〝次を見据えた〟と勝手に言い訳まで着けて利権構造を作り上げて行く、見下げ果てた小役人根性と利権体質。

 

こんなことは、コロナ騒動の収拾に目途が立った段階で、第2次補正予算案として経済対策全般を考える際に、一つのアイデアとして言うべき筋合いの案である。今ではない。

 

現状を考えるなら、経済対策としては、中小・零細企業向けに大幅な家賃補助や人件費補助を行うことが、緊急のそして重要な経済対策だろう。いや死活問題だろう。

 

それをあろうことか、中小・零細企業向けには無利子融資だとか支払期限猶予、延滞利息免除などと、いずれ支払うべきものへの〝つなぎ策〟しか打ち出していない。

 

その一方で「Go Toキャンペーン」に1.7兆円もの予算計上である。いつ終わるかの見通しすら示せない段階で「終わったら楽しもう」と言われても、「そこまで生きていたらの話だ」と反論したくなるだろう。死活問題なのだから。

 

ホントに、心底から国民を小馬鹿にした政権だと思う。こんな政権に、今なお支持率が40%もあるということの異常さは、いったいどこから来るのだろう。

 

それでなくても暗かった4月に、こんなことまで考えるのは憂鬱の極みと言っても良い。それでも人々は耐え忍んでいる。政権は、このことを素直にありがたく思うべきだろう。

 

この大型連休が始まって以来、皮肉なくらいの好天が続いている。そんな中でStay Homeという掛け声に合わせて、多くの国民がストレスに耐えながら家の中に引き籠っている。

 

 

昨日見た平安神宮の姿は、私の人生で初めての光景だった。人っ子一人いないほど閑散とした姿だった。それくらいに、国民はこの騒動の終息のためなら、と耐えているのだ。

 

 

 

そんな中でようやく届き始めた〝アベノマスク〟は、左右の耳かけ用のゴムの長さが違っているなど、普通なら不良品として取り除かれるような代物まで混じっていたという。

 

とにかく数量さえ合わせられたらそれでよい、という考え方で発注したのであれば、それこそ税金の無駄遣い以外の何ものでもない。国民は、ここまで馬鹿にされているのだ。

 

こんなことを毎日繰り返しているにもかかわらず、国会では何一つ自分の言葉で語りかけようとはせず、2か月前と同じ答弁を読み上げるこの総理大臣は、いったい何様だろうか。

 

自分の言葉で語りかけてくれたなら、こちらも聞く耳は持っている。しかし国会での質問に、まともに答えないのでは議論にもならない。といって、打開策があるのでもない。

 

今日は、こんなことをブログに書こうと思っていたのではなかったけれど、やはりこんな愚痴めいたことを書かずにはいられない心理状態になってしまう。

 

 

 

嫌なご時世だなぁ、と溜め息が漏れてきそうだ。明日からの5月。せめて、青空をバックに勢いよく鯉のぼりが泳ぐ姿を見たいものだと思う。