ホントならキャスター失格でしょう | がいちのぶろぐ

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環境問題と経営の接点、中小企業の戦略やマーケティング活動,
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昨日の天気予報では、寒気団が南下して、今日はやや肌寒い日になると言っていた。南向きの私の部屋でも少し暖房を入れたいくらいで、予報通り肌寒くなっている。

 

来週からはゴールデンウィークに突入するけれど、今年はウィルス騒動のおかげで、多くの人がどこに出掛けるということもなく、静かに過ごすことになるのだろう。

 

このウィルス騒動についてはもう報道も出尽くしたかのようで、あとはひたすら、この状況を耐え忍んで終息に向かわせる以外に方法はないだろう。

 

一時期は奪い合いのようになっていたマスクも、アベノマスクが届くまでもなく、それぞれが手作りマスクの工夫をするようになって、それほど大問題にもならなくなったようだ。

 

我が家では、花粉症気味の家人が常時マスクをストックしていたので、当初はそれを使っていたが、さすがにそれも徐々に底をついてきた。

 

それで最近、家人が古い木綿の浴衣をバラして、インターネットで見つけた型紙を使い、お手製のマスクを何個か作った。むしろ、この方が真っ白より趣きがあるような気もする。

 

そう言えば、ようやく届き始めたアベノマスクが、やれ虫が入っていたとか、不良品だったとかという騒動になっている。とにかく、やることなすことが裏目に出てしまっている。

 

どれもこれも、あれを試みたり、これをやってみたりという、根本的な戦略が欠如したための〝場当たり〟的な仕事の結果なのだろう。

 

危機管理の根本は、まず最悪の状況を想定して戦略プランを立てきってしまうことが重要だ。そこから逆算して、この段階ならこういう〝作戦〟を採用する、という発想になる。

 

ところが現状で政府が行っていることは、〝ほころび〟が目立ち始めたことから手当てをするという〝その場しのぎ〟の連続で、最悪のパターンに陥っているのではないだろうか。

 

まあ今回のウィルス騒動の〝おかげ〟で、何がダメ、誰がダメかがはっきりと見えてきて、むしろその限りにおいては良かったような気もしてきている。

 

とにかく、トップが庶民に小馬鹿にされるようになった。この人ではダメだということが、多くの人にはっきりと見えてしまった。それはとても良いことだと思う。

 

自由な社会には、統治者に対する批判の自由がある。そして、どんな場合にも一定の批判者は存在する。

 

だが今回のように、アベノマスクや星野源さんの楽曲の悪用、夫人の失態続きなどがこれほど続くと、見ている庶民はシラケてしまう。

 

 

 

政治批判というのは、それなりに政治的な立場の相違によって議論ができる状態でのことだと思う。今はもうそんな状態は過ぎて、庶民は自分の身は自分で守る、というところまで来ている。

 

だから、総理もどうぞ身勝手になさってください、というシラケた気分の方が強くなったように思う。犬を抱いてお茶を飲もうが、そんなことはどうでもいいことだ。

 

ただこの間、収入の道が途絶えかけて悲鳴を上げている人たちが少なくない。そんな人たちの中でも、旅館などは〝宿泊前売券〟を発行してみたり、飲食店はテイクアウトや宅配を行ったりと、生き延びる道を模索し始めている。

 

フェイスブックでも、それぞれ友人・知人がそうした店などの宣伝を買って出て、盛んに投稿し、拡散希望と書き込んでいる。これで良いとは言わないけれど、こうして頑張っている。

 

そんな中、ネットニュースによれば、フジテレビの朝のニュースワイド番組のキャスターの小倉智昭氏があまりにも下らないことを言って、炎上騒ぎを起こしていると報じていた。

 

 

 

私自身は、小倉氏がキャスターを務める番組はまず見ないので、それが真実かどうかは知らないけれど、ネットニュースを読む限りではバカな発言をしたらしい。

 

番組中にロンドンブーツの田村淳さんが、「僕は(給付される)10万円を受け取ります。貰いますが寄付しようかなと思う」と言ったらしい。

 

 

 

それを受けて、やはり出演していた吉村大阪府知事が、「是非、大阪に寄付してください」と言ったそうだ。これだけなら、お互いが自分の立場から発言したわけで何の問題もない。むしろいい話だ。

 

 

 

だがメインキャスターの小倉氏がこれを受けて、「大阪府に寄付したら、大阪の人間にお金を使われる」と言ったというのだ。バカじゃないのか。あきれてものが言えない。〝どういう神経をしているのだろう、この人は〟と思った。

 

吉村・大阪府知事も、〝病院関係の支援に使うので〟とフォローしたらしいが、誰がどこに寄付しようと、そんなことはどうでもいいのだ。個人の考え方だから。それをあろうことか、「大阪の人間に使われる」とは一体なんなのだ。

 

アフリカの支援に送ろうと、自分の家族のために使おうと、困っている馴染みの飲食店を助けるために、テイクアウトの食品を購入しようと、それぞれが使い道を考えればいいことだ。

 

〝バカも休み休み言え〟と思ってしまった。この騒動が落ち着いたら、キャスターとしてのこの人の発言は、あらためて厳しく糾弾されるべき内容だと思う。

 

いずれ私はこの番組を見ないから、この人が降板しようが続投しようがどちらでもいい。ただし、いやしくも全国放送の、大きな情報番組のメインキャスターである。

 

今回の発言がその通りであったとすれば、その限りにおいて、この人は失格の烙印を押されても仕方がないだろう。自ら降板を申し出られることが望ましい。

 

こんなときだからこそ、また一人、その人の本性があぶり出されてしまったように思われる。これってホントに怖いことだなあと思った。