さても嫌な年寄りになりつつあると | がいちのぶろぐ

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3月の外国人訪日客が、前年同月比で93%減少して20万人弱だったそうだ。それはそうだろう。多くの国で、3月以来出入国制限が行われているのだから。

 

ところが一昨日、買い物がてらに立ち寄った下鴨神社は、まったくガラガラの状態だったけれど、そんな中でも中国か台湾からの観光客と思われる78人連れがいた。

 

 

(一昨日の下鴨神社/ご覧の通りのガラガラ)

 

なんだかんだ言いながらも観光客はあるものだと思ったが、確か入国後2週間は経過観察で待機などと言っていなかったかと、ちょっとばかり不思議な気がした。

 

ひょっとすると、現在は日本に定住を始めている人たちかしら、それとも台湾から来日した場合は対象外だったかな、などと考えていた。

 

こんな状況だから、京都の観光地・嵐山ではお客の激減に悲鳴を上げて、「嵐山、空いてます」というキャンペーンを始めているというニュースも見かけた。

 

 

(混雑するからと、嫌われていたころの嵐山「竹林の小径」)

 

だがその京都も感染者が急増しているからと、政府が緊急事態宣言の発令を検討開始したらしい。そうなれば〝京都に来るな〟ということになって、「空いてます」どころの騒ぎではない。

 

何とか秋までにこのウィルス騒動の終息に目途が立って、紅葉のシーズンには「紅葉の嵯峨野巡り」ができるようになれば良いのだが。

 

 

 

それにしても、外国人観光客が減少して20万人弱というのは、300万人の訪日客から280万人が消えたことになる。これは凄いことだと、数字を見てあらためて実感する。

 

もう後期高齢者に近付いている私などには、どうしても外出しなければならない機会と言えば、食料品や煙草を買いに行くか、病・医院へ診察を受けに行くくらいのものだ。

 

だからいまさら、不要不急の外出は控えなさい、と言われなくても外出の機会は少ない。それを思えば、現役世代で在宅勤務ができない仕事の人たちは本当に気の毒だと思う。

 

出勤を7割減らすようにと言われても、その場所に行かなければ仕事にならない人も少なくない。食品・医薬品小売やスーパー・コンビニなどもそうだし、医療・介護関係の人もそうだ。

 

一昨日に出掛けたショッピングモールの食品スーパーでは、レジの前に行列する際の「立ち位置」を示すテープが貼られていた。この目印通りに並ぶと、前の人との間隔が1.5m近くは開く。

 

私はそのテープの目印通りに、前の人との間隔を1m以上開けて立っていた。だが、私の後ろに並んだ若い男性は、スマホを覗きこみながらぴったりと私の後ろに立った。

 

これなんだなあ、と思ってしまった。回りが見えていないのだ。自分のやっていることは全くの無意識だろう。人が前にいるから、その後ろに並ぶ。割り込んだりはしません、という感覚だ。

 

似たような話なら、京都のバスは大半が「真ん中乗り・前降り」方式で、降車の際に運賃を払う。だから降車しやすいように、車内の前方に立つ人も少なくない。その気持ちはわかる。

 

 

 

だが、バスがガラ空きで空席が多いにもかかわらず、前の方に立つ若い人が少なくない。そういう人の多くは、目の前の座席が空いていても座ろうとしない。

 

いつのことだったか、私がバスに乗った時からリュックを背負って降車口近くに立っていた若い人は、ガラ空きでも座席には座らず、私が20分余り乗って降りる時までその場に立っていた。

 

 

(この人は、ずっと本を読んでいたが座らなかった)

 

その若い人は、立っている間もちろんずーっとスマホと〝にらめっこ〟していた。私が見ていたら、その人の脇を通って降車する人が、降りにくそうによけて通っていたが、当然それは無視。

 

まあ、周囲のことなどどうでもいいのだろう。自分では、若くて元気だから座席を譲って立っているのです、くらいの意識なんだろうな、きっと。

 

バスの最後部寄りの席に座っていて、車内が混み合って来たら、確かに降車するときには小声で、「スミマセン、スミマセン」と言って降りないといけない。

 

それが嫌だから降車口近くに立っている、ということもあるのだろう。だったらせめて、リュックは手に持つか前に抱えろと思う。それでは、スマホが扱いにくいだろうけれど。

 

〝今どきの若いものは〟と言う年寄りにはなりたくないと思ってきた。だが、やはりそうなっている。だって周囲が見えていない若い人が増えたから。

 

一度は、エスカレーターの昇降口近くで、10人余りの学生が固まって立ち止まったことがあった。さすがにその時は、後続の人がみんな転びそうになるほどだった。

 

さても、爺さんは口うるさい困った人間になりつつあるのだろうな。