京都御苑の桜はピークを過ぎかけて | がいちのぶろぐ

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東京では〝週末の外出自粛〟の上に、雪が降るような寒さになっているらしい。京都市内も北風がかなり強く吹いて、けっこう肌寒い〝花冷え〟の日になった。

 

それでも桜が散ってしまう前にと思い、今日は京都御苑(御所)の桜を見るために出掛けた。我が家を出てすぐの鴨川の河原を南に向かう。鴨川堤防の桜もきれいに咲いている。

 

 

 

これだけでも十分にお花見になるのだが。京都御苑には、荒神橋を渡って塀に突きあたるまで行く。御所の東隣になる、長らく建て替え工事を行っていた鴨沂高校が完成していた。

 

さらに少し南へ行くと新島襄の旧宅の近くに、京都御苑の南東の門になる「寺町門」がある。ここから御苑に入った。すると早速、桜の木々が花をつけて出迎えてくれた。

 

 

 

 

仙洞御所の塀沿いに、御苑を西へ行く。その間も、そこここに桜が咲いている。御苑の南西の外れに近いあたりには、〝出水の小川〟という小さな流れがある。

 

その小川の少し東側にある〝出水の枝垂れ桜〟は、もう花を落としてしまっていた。そこから御苑の西側を北へ向かうと、皇宮警察の中にある枝垂れ桜はきれいな花を着けていた。

 

 

 

さらに北へ行って、中立売休憩所まで来たところで一休み。ここまでで、広い京都御苑の内側を、ほぼ対角線に半周近く移動したことになる。

 

休憩所の中にある売店は「さくら特集」を行っていて、桜わらび餅があると看板に出ていた。これは欲しいと思って、すぐに購入して持ち帰った。なんと製造元は「文の助茶屋」だった。

 

 

 

文の助茶屋は、昔は「高台寺」の向かいのお寺の一角に店があり、甘酒で有名な店だった。現在は移転して、「八坂の塔」の近くに移って営業している。

 

また休憩所の前には、大型だけど愛嬌のある顔つきの犬が、飼い主にリードを持たれてこちらを見ていた。君はさすがに、店内には入れないんだよ。

 

 

 

一服を終えてから、御所(禁裏)の塀を右に見てさらに御苑の北へ向かう。御苑の北西部になる、旧・近衛邸跡の一帯が桜園になっていて、特に枝垂れ桜ゾーンの人気が高い。

 

今日は桜がピークとなる時期の日曜日だったけれど、御苑の中には観光客の姿はとても少なかった。ホントに〝まばら〟という感じだった

 

 

 

やはりこの時期、〝外出するのも何だかなあ〟という気分が強いようだ。また、昨年までは溢れ返っていた外国人観光客の姿を、今日はほとんど見掛けなかった。

 

 

 

それでも桜園の周辺は、さすがに人が出ている。児童公園になっている場所もあり、そこでは若い家族連れが、小さな子どもをブランコに乗せて遊んでいたりする。

 

 

 

そして肝心の枝垂れ桜は、すでに散っている木もあれば、今が盛りに咲いている木もあった。そんな中で、ピークとなっている枝垂れ桜の前は、桜をバックに写真を撮る人がやはり大勢いた。

 

 

 

 

 

 

中には外国人の姿もあったが、それでも全体として見れば昨年とは様変わりしていた。訪れる外国人観光客の数が激減していた。

 

 

 

桜園の近くに、御苑の北西側の門となる「乾(いぬい)門」がある。十二支と方角を重ねると、北西は戌(いぬ)と亥(いのしし)の方角になる。戌亥=乾(いぬい)である。

 

(乾門近くで見かけた松の大木/何となくユーモラスな形だった)

 

この門から御苑を出た。御苑に入った南東の「寺町門」と、ちょうど対角線の位置になる。この門の外は烏丸通になり、少し北へ行くと同志社大学がある烏丸今出川交差点になる。

 

この烏丸今出川からバスに乗り、我が家の近くの「出町柳駅前」まで戻った。1020分ごろに家を出て、帰り着いたのは正午少し前だった。歩いていた時間は1時間半足らず、距離にして4kmほどだった。

 

北風がかなり強くて、やや肌寒く感じられたけれど、それでも歩いていて汗をかくこともなく、こうして散歩するには良い季節だろう。

 

 

 

京都御苑の桜は、今日あたりがピークという感じだった。今度の週末はもう〝落花さかん〟という状態になっているかも知れない。今年は、なんとか間に合ったという気がした。