区役所の「朝カフェ」がおもしろい | がいちのぶろぐ

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今朝は早起きをして、8時から京都市上京区役所で行われた「上京朝カフェ」に参加した。

 

私が関わっている「定住外国人支援」のNPO団体が、今年度の活動を行った際に何かとお世話になった上京区内の商店街や金融機関、団体などにお礼を言うことが目的だった。

 

 

 

とは言ってもこんなご時世である。大勢の人が集まる機会はなるべく作らないようにというのが、現在の世間一般の常識になりつつある。

 

だから今日は、年度末ということで様々な団体が行うイベントなども一段落しているし、新たなイベントの告知も、イベントそのものが開催しにくい状況だから、参加者も少ないと思っていた。

 

私が区役所の会議室に到着したのは、開始予定の8時を2,3分回ったころだった。その時点の参加者は7名だった。〝やはり、そうだよなあ〟と思いつつ席に着いた。

 

さらに数分が経過して、朝カフェが始まった頃には少し人数が増えた。参加者それぞれが、自分の団体の報告やらイベントの告知など、順々に発言を始めている間にパラパラと参加者が増えて行った。

 

こうして発言が一巡した時には、9時を20分ばかり回っていた。930分には終了の予定だったから、もう終わりに近い時刻だった。

 

その時点で数えてみたら、参加者は20名を超えていた。いつもと同じ程度か、やや多いほどの人数になっていた。参加される方々の熱心さにびっくりする思いだった。

 

会場の会議室は、さすがに窓を開いて換気をし、それぞれの椅子も少し離して置かれていた。また入口には消毒用のアルコールも準備されていたし、マスクをしている参加者が多かった。

 

 

 

それにしても多くの方々が、色々な活動をされているものだと、この朝カフェに参加するたびに感心させられる。

 

今日も、比較的高齢の男性の方々が集まり、コーヒー片手に談笑する集まりのPRをされた方があった。どこの町にもありそうな古くからの〝喫茶店〟だって、それと似たようなものだと思う。

 

 

 

これだけを書けば、どうということもない集まりのように思える。ところが、その方の話をよく聞いてみると少しだけ趣旨が違っていた。

 

中高年の女性にはそれなりに活発な方も多く、なんだかんだと集まったりもする。だが、仕事から離れてしまった高齢男性の中には、家に引きこもりがちの人も多いと話された。

 

オイオイ、それって私も当てはまるかも、と思った。だから、そういう「高齢の男性を家から引っ張り出したい」というのが、この集まりの趣旨だというではないか。

 

しかもその取り組みは、上京区社会福祉協議会の後押しも受けているという。そう言われれば、これって広い意味の〝予防介護〟だなあ、と思う。〝なるほど〟と納得した。

 

ただ、これまで会場として借りていたお寺が事情により使えなくなったので、そうした集まりに無償で会場を貸してくれそうなところがあれば情報を下さい、というオチまで着いていた。

 

このコーヒー片手の集まりに限らず、ちょっとした料理ができたり、水回りが完備したりしているところで、無償で借りられる場所って意外とないものだ。

 

金儲けでやっているわけではないから、本当にコーヒー豆の実費程度で実施しているらしい。それでは会場費がかかれば大変だろうと思う。

 

しかもこんな集まりがあることすら、ターゲットである高齢男性の耳に情報が届かないだろう。その方がもっと問題かもしれない。だから、朝カフェといった場に来られたのだ。

 

それにしても皆さん、色々と考えておられるものだと思う。別の女性の方は、薬膳料理の普及のためのワークショップを考えているが、こちらも開催場所で困っているという話だった。

 

それぞれ考えていることがあり、それを実現したいと思っておられるけれど、悩みも抱えておられる。私たちの団体も、PRが上手く行かないという悩みを常に抱えている。

 

だから、PRの手助けとなりそうなイベントだったり、PRの支援をされているプロの方の話を聞ける機会だったりすれば積極的に参加している。だから、いずこも同じという想いでそれぞれの方のお話しを聞いていた。

 

この朝カフェは、毎月定例で開催されている。これもまた凄いというか、区役所の本気度に頭が下がる気がしている。