桜の季節の前に哲学の道を散歩していた | がいちのぶろぐ

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午前と言っても遅めの11時前に家を出て、行く当てもない散歩に行ってきた。とりあえず哲学の道の〝方向〟に行くことにして、来たバスに乗ることにした。

 

銀閣寺道を通って錦林車庫前まで行くバスが来たので、とにかく錦林車庫前まで乗車し、そこから哲学の道に向かう坂道を一気に上った。

 

哲学の道と出会ったところは、銀閣寺側から南の若王子神社方向へ向かって、半分以上は来たくらいのところになるだろう。

 

そこから、琵琶湖疏水(正式には「疏水分線」と言う)に沿う哲学の道を若王子神社方向に向かう。さすがに桜には早く、こんな時期でもあるため、観光客の姿もほとんどない。

 

 

 

しばらく歩くと大豊神社の前に着いた。最近、この神社の「狛ネズミ」がテレビ番組などで取り上げられて、少しは知られるようになった。なので、境内に多少は人の姿があった。

 

 

 

この大豊神社はもともと椿と枝垂れ紅梅が有名で、手水舎も「椿が峰の御神水」と書かれて、手水の横には椿の花が置かれていた。

 

 

 

境内に入ったところの椿とその背景にある白木蓮は咲いていたが、小さな本殿の石段脇にあるみごとな枝垂れ紅梅は、もうほとんど花をつけていなかった。

 

 

 

 

 

本殿に向かって右側にある、大黒様を祀った祠の「大黒社」の前には、左右に「狛ネズミ」の石像があり、頭に椿の花を乗せられていた。大黒様のお使いがネズミということで。

 

 

 

 

 

また神社の入口の石燈籠には、お参りに来た人が持参したらしき昨年の干支の猪の縁起物が、〝お役目は終わった〟とばかりズラリと並べられていた。

 

 

 

大豊神社から哲学の道に戻って少し南に行くと、哲学の道が終わる手前に、早咲きの河津桜の幼木が1本植えられていて、可憐な花を咲かせていた。

 

 

 

今年は、これで3回目となる河津桜とのご対面となった。この桜があるあたりは、西に向かって見晴らしの良い場所で、遥かに京都盆地の西の果ての愛宕山が見えていた。

 

 

 

眼の下には光雲寺の本堂も見えて眺めの良い場所だが、良い天気にもかかわらず本当に観光客の姿は〝まばら〟という感じだった。

 

 

 

若王子神社へ向かう道のところで哲学の道が終わり、そこからは少し急な坂道を下って行く。しばらく下ると出会う広い鹿ケ谷通りを、南に行けば南禅寺の方角になる。

 

 

(わりと急な坂なので側溝の水の流れも速い)

 

今日はその反対になる北方向の、岡崎神社の向かいにある100均ショップで、ちょっとした買い物をしたいと思っていたので、南禅寺方面には行かずに北西へ向かった。

 

買い物を終えた時にはもうお昼を回っていたので、平安神宮の東側にある行列の絶えないオムライスの名店「小宝」へ行ったところ、今月は火曜・水曜が定休で入れなかった。

 

仕方なく少し南の、こちらも大行列の店「山元麺蔵」の前に行ったら、今から整理券をもらえば3時以後の入店という。観光客が減少したと言っても、ここはやはり大人気店だ。

 

仕方なく、すぐそばの中華料理店で腹ごしらえをしてから、出来上がったばかりの「京セラ京都市美術館」を見に行った。と言ってもまだ開館はしていないのだが。

 

西側が美術館の正面なので、ちょうど裏になる北東側から行ったのだが、そこには美術館を取り囲むように「空中回廊」ができていた。ここから見る比叡山方向の景色は、きっと良い眺めだろう。

 

 

 

グルッと回って美術館の正面に来たら、かつては正面玄関まで平地だった場所が、地下へ行く広いスロープの構造に変わっていたのが印象的だった。

 

 

 

 

お向かいには府立図書館のクラシックな建物があり、その南側には国立近代美術館があり、そしてあの有名は平安神宮の大鳥居があるという場所だ。

 

 

 

美術館前のバス停から、懐かしいチンチン電車の形を模した「岡崎公園ループバス」という小型の観光市バスに乗り、知恩院の三門前から河原町三条まで行って、そこでバスを乗り継いで帰宅した。

 

なんということもない散歩だったけれど、それでもスマホの歩数記録を見ると4km近くも歩いていた。春の観光シーズンになったけれど、やはり観光客は激減している。

 

 

(美術館の横にあった、地下駐車場への入口と思われる壁面)

 

今年はどうにも暗いムードが漂っている。それでも、京都はマスクをかけている人が本当に少ない。せいぜい3割ほどだろうか。しかも今は、花粉症でマスク着用という人もいる。

 

 

 

今週末か来週になれば、京都でも桜の開花宣言が聞かれるだろう。まあ、観光客が少ない分だけ、ゆっくりとお花見ができると思っておくことにしよう。