新型コロナウィルス騒動が私にまで関係してきた | がいちのぶろぐ

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厄介なことになってきた。3月1日に予定されていた東京マラソンが、新型コロナウィルスの拡散防止のために、3万8千人余りの一般参加の人たちの参加が取りやめになった。

 

 

 

これは後始末が大変だろうと思っていたら、今朝、私が住んでいる小学校区でも、3月1日に予定していた「自主防災訓練」を中止する、という通知が舞い込んできた。

 

私は町内会の自主防災の担当なので、今朝各組の班長さんに、防災訓練実施の〝お知らせ″の回覧用プリントを配布した直後だった。今度はあわてて、中止のお知らせを班長さんに配布した。

 

まさにタッチの差だった。昨日にでも中止の知らせが届いていたらと思うと、〝何だかなあ″という気分だった。こんなところにまで、影響が現れるとは思ってもみなかった。

 

行政としては、多人数が集まる催しは中止する方が〝無難″という判断だと思う。それはそれで、有り得ることかも知れない。

 

このことを、私が関わっている「定住外国人支援」のNPO団体のメンバーにも、参考としてすぐにメールで流した。

 

というのも、昨日のブログにも書いたけれど、区役所単位で行う「総合防災訓練」に、私たちの団体が〝余興″を行うようにお声が掛かっているから。

 

災害が発生した時に、定住外国人にも正しい情報が行き渡るように、「やさしい日本語」を使った情報の伝達について〝クイズ形式″で説明する、という取り組みを行政が評価してくれている。

 

 

 

これは「阪神淡路大震災」の発生時に、外国人住民には十分な情報が伝わらなかったことへの反省から、「やさしい日本語」の必要性が議論されるようになった、ということと関わっている。

 

それで区役所単位の「総合防災訓練」などの際に、「やさしい日本語」の解説と、それをわかりやすく〝クイズ″形式にした、短いイベントを実施してほしいという要請である。

 

 

 

今年度も3月に行われる予定の区役所レベルの「総合防災訓練」で、15分程度の解説とクイズを4ラウンドで計1時間ほど行ってほしい、という要請を2カ所から受けている。

 

私が住んでいる行政区ではないが、私もそちらへ〝お手伝い″要員として出向くことになっている。そこへ、今日の私が住む小学校区の防災訓練の中止という知らせである。

 

だから団体の中でこのイベントと関係するメンバーに、中止という事態も起こり得るという情報を共有しておこうと思った。

 

そうすると今度は、私たち自身が主催して、毎月少なくとも数回は実施している、様々なイベントをどうするかという話が返ってきた。さてどうしたものだろう。

 

京都市では今までのところ、中国・武漢から戻ってきた留学生に陽性反応が出た1例と、その他に1例が報告されているだけらしい。とは言え、顕在化していないだけかもしれない。

 

ことの詳細は、私たちにはわからない。ただ、東日本大震災の時にも感じたことだけれど、日本で何か災害が発生すると、外国人の方は過度に恐怖心を抱いてしまう。

 

その原因の一つは、正確な情報がなかなか到達しないことに起因していると思う。つまり、日本語のニュースが〝言葉の壁″のために理解しきれない、ということに他ならない。

 

だからこその「やさしい日本語」ということにもなる。そうは言っても、私が海外にいる時に、何かの事態に遭遇したらと考えると、これは放って置けない問題だと思う。

 

そこで、私たちの団体が行うイベントでも、特に外国人の参加者が多いイベントは、実施すべきかどうか悩ましいことになる。単に「中止します」と発表すれば、むしろ不安をあおるかもしれない。

 

だから、情報不足から不安を感じている人たちに、現状を説明しながら中止を連絡するのが良いか、それとも開催して、集まった人たちに口頭で現状説明と注意事項の伝達を行う方が良いのか、という問題になる。

 

私自身は、現在の京都市の状況が〝感染拡大″にまでは至っていないことを考えれば、むしろ開催して、現状で私たちが入手できる情報を、正確に伝えてあげる方が良いように思う。

 

 

 

また、日本人を対象とする「となりの外国人とのお付き合いワークショップ」では、必要と思う方にはマスクを着用してもらい、会場には消毒用アルコールなどを準備しておけば良いと思う。

 

それにしても、こんなことまで考えないといけなくなるとは思ってもみなかった。ある意味で、まだ対岸の火事だと思っていたのが、自主防災訓練は中止になるし、私たち自身が主催者として悩む状況になってしまった。

 

これは思っていた以上に、心理的なダメージがジワジワと広がっているのかも知れない。日本経済への打撃だとか、観光関連産業へダメージなどと、他人事のように言ってはいられない。

 

さて、1,2日中に私たちも態度を決めなければならないだろう。