「となりの外国人とのお付き合い」ワークショップの開催 | がいちのぶろぐ

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中国では、延期されていた「春節」休暇後の出勤が。今日から本格化した。この1週間の厳重な隔離策が、功を奏したか注目される。

 

ただ、こうしたパニック状態になるような出来事があれば、あちこち玉突きのように影響が拡がって行く。。

 

この先、仮に中国で感染拡大の終息宣言が出たとしても、もう疑心暗鬼になってしまうっているから、すぐにすべてが元に戻るとも考えにくい。

 

なんとか3月には、感染拡大が止まってほしい。せめて桜の季節を、うきうきとした気分で迎えたいから。

 

ところで3月7日(土)に、私が関わっている「定住外国人支援」のNPO団体が、「となりの外国御とのお付き合いワークショップ」を開催する。場所は京都市「上京区総合庁舎4階会議室」で、午後2時から2時間行う。

 

 

 

昨年度から実施している、「やさしい日本語」で外国人と接することを目指したワークショップだ。

 

今年度は「おしごと編」として、外国人と接する機会が多い商業の方を対象として、先月には「商店・飲食店」向けを実施した。

 

 

 

3月7日は「保育士・幼稚園教諭。子育てサロン職員」の方など向けとしている。小学校以上になれば、行政の施策としてもかなり色々なことが、すでに実施されている。

 

一方、乳幼児を対象とした場合には、保護者と日々の連絡帳のやり取りから、お知らせのプリント配布や送迎の時の会話まで、保護者と接触する機会が学校より多くなる。だが外国人の母親は、あくまで少数派である。

 

{SDGs(持続可能社会に向けた指標)}では、「一人も取り残さない」ということが示されている。だから、少数者を起点にすべての物事を考えることが求められている。

 

そのため、少数だけど外国人の保護者にも理解してもらえる表現を用いることは、この精神に則ったことだと言える。

 

私たちは、この間、病院や金融機関の窓口、PTA活動など、様々な分野に対してヒアリングを積み重ねてきた。

 

そこから見えてきたことは、病院、金融機関などのように、ある程度決まった対応が可能な場合には、かなりの工夫がなされていることだった。

 

自動翻訳機や翻訳アプリなどを用いれば、定型的な対応であれば、かなりのことができるようになってきている。

 

一方で、定型的な対応という意味では似ているけれど、携帯電話ショップで契約を行う場合は、まだ外国人への対応が不十分だということもわかってきた、

 

同じように定型的な事務作業だけど、携帯電話ショップでは、タブレットに記載された長い日本文を見せながら、契約条件を説明する。

 

日本人だって、その時は何を聞かされているのかよくわからないくらいだから、日本暮らしが短い外国人には。全く理解不能になるだろう。

 

これは留学生などにとっては、なかなかハードルが高い作業になる。だから先輩の留学生などが付き添って、サポートしているそうだ。

 

この場合は、外国人同士のネットワークが生きてくる。しかし子育ての場合は、そう簡単には行かないことも多い。

 

何よりも、毎日起こることだし、中味も定型的な話ではない。ほんのささいな行き違いでも、結果的に子どもを巻き添えにするかもしれない。

 

だからこそ、乳幼児と関わる職業の方が、外国人の保護者と接するときに知っておいてほしいことがある。そのためのワークショップという位置付けになる。

 

私たちの団体で「やさし良い日本語」の講師を担当している方によれば、こんな実例があるのだという。

 

幼稚園からのプリントに、「上履きを持参してください」という注意書きがよくある。そこで私たちは、スリッパなどを持って行く。

 

ここに、とても大きな落とし穴がある。まず、「上履き」とは何ものか。漢字も読めなければ、靴をはき替える習慣もない人にとっては理解が出来ない。

 

だから「持参」と言われても困ってしまう。例えば以下のような表記(それでも簡単ではないが)をしてほしいというのだ。

 

「幼稚園(ようちえん)は部屋(へや)の中(なか)は、靴(くつ)をはき替(か)えます。だからスリッパ(すりっぱ)を持(も)ってきてください」

 

これでもわからない人もいるが、スリッパにイラストか写真を添えると、なお良いそうだ。

 

こんなことを書くのは面倒かも知れない。エェーと思ってしまうかも知れない。それでも、こうすることから何かが始まる。

 

同じように保護者同士でも、簡単な挨拶から始めれば、相手の日本語の理解力がわかる。そうなれば、それに合わせて話せばよいとわかって来る。

 

そこからママ友もできる。ちょっとした相談ならできるようになる。それで、外国人の保護者が孤立から救われる。

 

 

 

こんなことを理解するために、ワークショップでは日本に来てあまり間がない外国人ゲストを交えて、実際にどんな表現なら伝わるかを体験してもらう。

 

京都市と周辺の方で、もし興味があれば、無料のイベントなので参加してほしいと思っています。なお申し込みは先着順に20名までです。

 

以下のアドレスにメールで、件名に「ワークショップ申し込み」と書き、お名前・ご職業か所属など・連絡電話を記入して、3月3日までにお送り下さい。

 

office@paruyon,com