今朝、起きてみたら、ほんの少しだけど雪が積もっていた。我が家の小庭の木の葉に、申し訳程度に雪があった。雪というより凍りついたような感じがした。
さすがに今朝は布団から抜け出すのが辛くて、布団の中でぐずぐずしていた。この冬では、初めてのことだ。
それにしても、新型コロナウィルスの騒ぎが一向に止む気配がない。武漢市にいた日本人に、とうとう死者が出た。
横浜港のクルーズ船の足止めが影響したらしく、クルーズ船のキャンセルが相次いでいるというニュースも流れてきた。
中国からの団体客のキャンセルだけでなく、温泉地では、中国人の宿泊客があるか確認の電話が入り、あればキャンセルするという日本人客が少なからずいるらしい。
温泉地などでは、もはや来客の見通しが立ちにくい状況になりつつある。治療方法がないと言われたら、自衛のために出掛けないことが一番ということだろうから。
テレビのニュースでは、中国・上海の繁華街から人影が消えた映像が流されていた。ビルに囲まれた大都会の真ん中がガランとしている光景は、すごく不気味だった。
東京では、店頭でマスクが品切れ状態だというニュースもあった。マスクを生産している企業は、フル生産しても追い付かなくて、注文を断っているという報道もあった。
同じニュース番組では、渋谷のドラッグストアにやっと届いた1ケースだけのマスクが、わずか10分で完売になっていた。
感染力が強かろうが弱かろうが、感染する可能性はあるのだから、とにかく自衛策を考えないと、という心理状態になっている。
このⅠ-3月期のGDPも、おそらく押し下げられるだろう。ここまで来れば、もはやどうすることもできない。そんな状態になった。
それでなくても、消費税が引き上げられ、財布のひもが締められた直後だった。これでは、景気が一気に悪化することも考えられる。
その上、中国で生産している部品や商品が届かなくなり、製造業では生産計画が大きく狂ったり、中には操業率を下げる可能性さえささやかれ始めている。
グローバル化とはこういうことだと言ってみても、何の解決にもならない。心理状態が冷え込めば、消費も盛り上がらない。
春物のシーズンを前に、衣料品業界などは気が気ではないだろう。さらに、花見時にやってくる外国人観光客にも影響が出るだろう。
今回の出来事自体はハプニングかも知れないが、それにしても、日本経済への影響も甚大なものがある。困った国がお隣りにあるものだ。
とは言っても、一番困っているのはその隣国に住む人々だ。日々の暮らしが成り立たなくなっている。外出禁止令が出されている地域も多いらしい。
たった1ヶ月で、これほどガラッと雰囲気が変わってしまうのだ。特に高齢者は重症化するらしいから、私も外出はせいぜい控えようかと思う。
それで、今日はせめて気分を上げようと思って、髪の毛を切りに行った。すると行きつけの理髪店でも、やはりこの話になった。
ほぼ同じ年の店主も、店の前をキャリーバッグを引いた中国の観光客が通らなくなった、と話していた。市バスも、このところ心なし空いているような気がする。
早く終息してくれないと、梅見も花見も心が躍らない。