錦市場の人出は長く続くのだろうか | がいちのぶろぐ

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昨日は買い物がてらに、午後から久し振りに京都の真ん中に出掛けていた。せっかくだから散歩も兼ねて、繁華街を少しぶらついてみた。

 

河原町三条でバスを下りて、三条通をブラブラと西へ向かった。旧・、毎日新聞支局がギア劇場に生まれ変わっているが、その他にも三条通には古いビルがリノベーションされてオシャレな店になっている。

 

 

 

旧・家邊徳時計店は洋品の店のようだし、その他にもいくつか中味は変わったが外装はそのままという店も。そんな中で、分銅屋は昔のまま足袋を商っている。

 

 

(旧・家邊徳時計店)

 

 

ぶらついているうちに、赤レンガ造りの京都文化博物館の前に着いた。ここは旧・日本銀行京都支店で、西隣の郵便局は旧・京都郵便局の建物などと、説明が書かれた看板が出ていた。

 

 

 

 

文化博物館の1階部分は無料で見物できるが、実はこちらは現在は別館という扱い。裏手に近代的なビルが建っていて、これが本館になっている。

 

 

 

赤レンガの建物の中に入ると、重厚な雰囲気がよくわかる。ついでにと、裏手の本館に行ってみると、5階のギャラリーでは若い作家の作品展が行われていてこれも無料で見物で来た。

 

文化博物館を出て、目的の買い物のために南へ向かって大丸へ。買い物はさっさと済ませて、大丸の北側の通りになる「錦市場」へ行ってみたら、やはり大混雑だった。

 

 

 

ところどころシャッターが下りたままの店もあるが、このシャッターには伊藤若冲の絵の模写が描かれている。夜になって全店が閉店すると、ちょっとした「若冲展」になるという具合だ。

 

 

 

錦通りの細い道は観光客でいっぱいで、人をかき分けながら歩いて行く状態だった。〝歩き食い″をしている人も多く、そのための食べ物を売る店も多い。

 

 

 

中にはゆでた蟹の足を串に刺して、1本400円で売っている店もあったのにはビックリ。けっこう大きめの足で、これを10本も買えば、かに鍋ぐらいできそうに思えた。

 

 

 

そんなことで錦市場を抜けて、河原町通りに戻って帰宅した。この週末からは、中国のお正月「春節」の大型連休が始まるから、きっと観光客がさらに増えることだろう。

 

そうなれば錦市場など、とてもまともには歩けなくなるだろう。だけど市場といいながら、もう本来の食品市場として営業している店は少数になっている。大半が観光客目当ての、イートインと〝歩き食い″のための店だ。

 

儲かるからやっているのだろうけど、これでは市場を覗いて歩くという楽しみがなくなって、その内に観光客から見放される時が来るだろうと思う。

 

でもそれもまた、お節介ということなんだろうな、などと感じていた。人は移り気なものだと思うのだけれど。