イギリスのエリザベス女王の孫にあたられる、ヘンリー王子夫妻が王室から離脱するというニュースが配信されていた。異例のことだという。それはそうだろう。よほどのことがない限り有り得ないことだ。
そんなことはさて置いて、昨日の午後、2カ月ぶりくらいで京都府立植物園を訪れた。冬枯れの時季だから、植物園と言えどもこれといった花もないだろうと思っていたのだが。
植物園の北側入口となる北山門から園内に入ったところで、展示会が行われていた。バラを中心に、様々な花を組み合わせたリース状の飾り付けや、正月らしい飾り付けに仕立てたものなど、何十もの作品が展示されていた。
中には屏風や障子をイメージしたり、門松をイメージした背景に、鼻が置かれていたりして、凝った作品が数多く並べられていた。冬枯れの時期でも、こうして色々な企画を行っているのだと感心した。
やはり「花のある暮らし」というものは、人を和ませ、生活に彩りを添えるmのだと改めて感じさせられた。私のように、何の潤いもない〝ガサツ″な生活を送っていてはいけないのだろう。
昨日は天気こそまずまずだったけれど、北風もかなり強く吹いて寒い日だったから、久し振りに大温室を覗いてみる気になったので植物園に出掛けたのだが。
ということで、広い園内を北から東側を回って、南側の正門近くにある大温室まで行った。途中はやはり、バラ園なども花らしい花は咲いていなくて、ただ寒椿だけが重たげに花を着けていた。
大温室はやはり〝温室″だけに、一歩中へ入ると少しムッとするくらいの暑さだった。熱帯雨林のゾーンは湿気も多くて、冬装束の私は少し汗ばむほどだった。
その後は順路に沿って、亜熱帯ゾーンやら乾燥地帯などを回って行くのだが、乾燥地帯に入ると、サボテンに囲まれて湿気も少なくなり、温度の割に暑さはあまり感じなくなった。
さらにランのコーナーになると、また湿気が多くなった。こちらは、見覚えがあるランが何種類も花を咲かせていた。
この大温室の至る所に、しゃれた木のベンチが作られていた。こうしたベンチで休んでいると、今が冬の最中だということも忘れてしまいそうだった。
最近では、こうした施設はどこも休息の場所が設けられるようになっている。こうした施設は、きっと私のような高齢の人たちが、のんびりと訪れることが多くなっているのだろう。
だから教育的な、〝見て回る″施設というよりも、ゆっくり楽しむ場所という方向に、配慮のポイントが変わっているのだろうと思った。
広い植物園を、北から南へ通り抜けるようにゆっくりと回って、1時間半ほどの散歩になった。
京都の町も、正月の人出は終わったとはいえ、また来週あたりからは、中国の〝春節″の大型連休となって、外国人観光客も増えることだろう。
私は明日から、関わっている「定住外国人支援」のNPO団体の月例会議や、小売店・飲食店向けの「やさしい日本語」で接客するワークショップが待っている。だから、また何かとせわしなく動く日々になるだろう。