3回目くらいの検診の時に「役所から母子手帳をもらってきてください」と言われた。

 

嬉しかった。やっと赤ちゃんとして認められたような気がした。

 

2週間ごとの検診は毎回、ドキドキワクワクしながらそしてどうしようもない不安も抱えて行っていた。

 

お腹の中に赤ちゃんはいるけど、検診の時にやっと会える感覚だったので毎回楽しみで仕方がなかった。

 

と、同時にもしかしたら心拍が動いてないかもしれない、異常が見つかるかもしれない、という不安。

 

産まれる直前まで毎回、覚悟をして病院に行っていた。

 

さて妊娠初期に現れる最大の敵”つわり”。

 

母も祖母も姑も口揃えてしんどかったきつかったと言っていた。

 

友人からもつわりひどいエピソードはよく聞いた。

 

私はどんな感じなんだろうと不安になっていた。

 

・・・全然ない。

 

食べ物全然大丈夫。

 

匂いも全然大丈夫。

 

チラッと本当にチラッとちょっとムカムカするかなというのが2、3日あったけど

全く問題なし。

 

本当にありがたかった。

 

仕事に支障が出るかなと思ったが全くなかった。

 

いつも通り仕事し過ぎててそれはそれで不安でもあったけど。

 

だから余計自分が妊婦という実感がない分、病院に行くのが待ち遠しかった。

診察が終わって会計を待っているときに看護師さんに

 

「今のうちから予約していただかないと他の方の予約で埋まってしまいますが、どうされますか?」

 

初診で言われたのでびっくりした。

 

まだまだ安全に産まれるか、わからないのに。

 

母子手帳ももらってない段階なのに。

 

人気の産婦人科だったのかもしれないけど、まさか初診から予約しないといっぱいになるなんて。

 

恐るべし世田谷区と思った話。

 

里帰り出産のつもりをしていたので予約はしませんでした。

土曜日、近くの産婦人科へ行った。

 

産婦人科選びはとにかく近さだけで選んだ。

 

里帰りするつもりだったし、通うことになるならとにかく通いやすさだと思ったから。

 

土曜日の午前中はかなり混んでいた。

 

確か、8時半受付で着いたのは9時過ぎくらい。

 

順番は20番目くらいだと言われ、1時間以上待つことになるから外に行っててもいいと言われた。

 

しかし外で待っていても落ち着かないので中でずっと待っていた。

 

その間、妙なワクワク感と内診台に乗ることへの不安感。

 

40分くらい待つと呼ばれた。案外早かった。

 

最後に来た生理のことを聞かれいざ内診台へ。

 

足が強張っている。

 

モニターを見ながら先生が

 

「おめでとうございます。赤ちゃんここにいますね。」

 

先生が指差したそこには黒く丸く映る子宮の中にチョンと着いた何か。

 

その大きさ2.6mm。

 

ちっちゃい!!これが赤ちゃん!?

 

その下に波打つ波形がうつっている。

 

「心音はまだひろえないけど、(波形を指差し)心臓がしっかり動いてるってことです。」

 

2.6mmでもしっかり心臓あるの!?

 

しっかり波打つ波形を見ながら私は感動した。

 

爪の先くらいの大きさの赤ちゃんはしっかり自分で心臓を動かし生きているなんて。

 

これまで感じたことにない不思議な感覚だった。

 

安っぽい表現だが生命の神秘ってすごいと思った。