イタリアの暴力装置、愛するとは奪う事。いいえ、与える事です。その(72) | kyon2のブログ

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ブレッドは、講演会のシメに「赤い糸活動」と称して、赤い毛糸玉を客席に投げる演出を取り入れていました。


その毛糸で編んだ物を、愛する人にプレゼントしましょう!というコンセプトです。


しかし、我先にと奪い合いをするBBAの姿に、辟易していたのです。


ブレッド(私の話を聴いているのか?まるで、猿山の群れに餌を放り投げている気分だ)


ブレッドは、BBA相手の講演活動よりも、幼児教育に力を入れる事にしました。


BBAを観察した結果、人格形成期に平和維持の精神をインプットしなければ、難しいと判断したのです。


ブレッドは、子供達にも楽しみながら学べるロールプレイゲームを編み出しました。


ʕ̫͡ʕ̫͡ʔ̫͡ʔ̫͡


先生「二人一組になり、目の前にお饅頭があると想像して下さい。どちらか食べた方が勝ちです。


相手に食べさせない様に言い訳をしたり、妨害したりして食べて下さい。

はい、始め❗️


子供達は、お互い必死になって何とか相手から奪い、自分の口に入れ様と画策します。


中には、問答無用で食べてしまう乱暴な子もいました。


先生「ピピーーーーッ!はい、終了❗️

はーい、食べられた子は手を挙げて下さい」


誇らしげに挙手する子供達。


その陰で、食べる事が出来ず、面白くなさそうにする子供達。


先生「食べた人達は、負けです」


ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ


実は、このゲームは、相手も自分と同じ様に食べたいと思う気持ちを、汲み取る事が出来るかを試すゲームだったのです。


お互いに食べたい気持ちは同じです。


なのに、相手から奪って一人で食べる事しか考えなかったり、勝ちに拘り周囲が見え無くなったり、欲に駆られ醜い行動を平気で晒したり…、


それが争いの火種を作る事になるのです。


正しい答えは「半分こ」にして食べる事だったのです。


しかし、冷静さを失わず、その答えに辿り着けた子は、一人も居ませんでした。


皆、命令された事に盲従してしまったのです。

それが人道的に間違っているとも考えずに。


これは、集団心理の恐ろしさを学ぶ機会でもあったのです。


それでも、初めはエゴ剥き出しになっていた子供達も、ゲームを通して、倫理的思考回路が培われて行きました。


そして、このゲームを経験した子供達は、情緒が安定し、問題行動を起こす子が激減するというエビデンスが出たのです。


ブレッドは、これまでの功績が高く評価され、ノーベル平和賞を受賞しました。


そして…、

カタリーナにも、同時に贈られました。


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マッタリア家は、毎日賑やかでした。


テレーザは、毎年の様に妊娠、出産を繰り返し、マイケルとの間に4人の子供を授かりました。


仕事が多忙な2人に代わって、ブレッドが「イクジジ」をしていました。


そんなある日、突然、激しい胸の痛みに襲われました。


その痛みは、30秒程すると、何事も無かったかの様に消えました。


少し疲れが溜まっているのかな?

と、軽く考えたブレッドでしたが


死の影が忍び寄っていたのです。


つづく。