ブレッドは、二期に渡る大統領としての任務を終えました。
これを機会に、二人は完全に政界から引退する事を発表しました。
惜しむ声が上がりましたが、二人は、一つの区切りとし、席を譲る決意をします。
後継者の育成を願ったのです。
政界引退後は、旅行を兼ねて、世界各国を講演して周る事にしました。
既に「ハピネス計画」は、世界中に浸透し、不毛な争いをする国は無くなりました。
また「マルハゲドン作戦」によって、地上での発電所は不要となり、チェルノブイリ原発の様な悲惨な事故が起こる危険性も無くなりました。
しかし、人の心とは、難しいものです。
国同士で戦争をしていた時は、国民が対敵国として、一致団結していたのに、平和になると、身近な人を敵に見なし、攻撃する習性があるのです。
人類とは、常に敵を作る事で、結束力を高めて、生き抜いた動物なのでしょう。
戦争は無くとも、イジメ、パワハラ、モラハラ、虐待は、根絶すること事は出来なかったのです。
人類が、その闇を克服し、少しでも人道的な心を啓蒙する為に、新たな活動を始めたのです。
二人は、手始めに一番の思い出の地、イラクを訪問しました。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:. .。.:*・゜゚・*
ブレッド「ああ、ジャスミンの花が沢山咲いているね~、良い香りがするね~、この香りを嗅ぐと、私達が結ばれた日の事を思い出すよ。(//∇//)」
カタリーナ「本当!綺麗に咲いてる。でも…、私、鼻が詰まっているのかしら?香りがしない…、
それに…、私達が結ばれたのって、ここだったかしら?
貴方、別の女性と間違って無い⁈」
ブレッド「…、君以外にいる訳ないだろう⁈ 何でそんな悲しい事を言うんだい?」
カタリーナ「そろそろ、お腹が空いたわね。ランチにしましょうか?」
ブレッド「ハア?さっき食べたじゃないか?何を言っているんだい?」
カタリーナの言動に、異変が表れていたのです。
若年性認知症に罹っていたのです。
つづく。
