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- ひかわ 玲子, 克本 かさね
- 三剣物語 1 (1)
九つの大陸が浮遊する世界。精霊たちは人を見捨て、世界から彼らの恵みを奪い去ったのだ。そして、伝説が残った。
世界を見捨てた精霊たちが、人から奪い取った力をこめた三振りの剣がある。
それを見つけだせるのは、赤い髪の“炎の子”、白銀の髪の“水の子”、金の髪の“大地の子”のみ。そして、それらの剣を見出だすことができる“精霊の子”らが、三振りの剣を揃えることができた時、世界は定着する大地を取り戻し、全き姿に戻ることができる。
だから、剣を見出だすことができる“三剣の子”らは、人の希望なのだ、と。
そして、浮遊大陸のひとつ、アムノリアの王国に、赤い髪の王子が生まれた。炎の子であるその子、セネリオは、精霊の心を学ぶために、聖なる浮き島ドームへと送られる。そこには、島を守るエルディラーンという黒髪の青年がいて、少年セネリオは、エルディラーンに育てられる。やがて、島には、セネリオと同じく、“三剣の子”として生まれた、浮遊大陸アガムスの娘、白銀の髪の水の子オルファリア、それに、アレンツ生まれの金の髪の少年、大地の子のルオーも引き取られてくる。
三人は精霊の恵みを受けた島ドームで仲良く育つが、ある日、そこには 残忍な魔王子ウルディーンが現れる……。
作品説明を引用するとこんな感じになるファンタジー小説の王道を行く物語。
これを映画化していただきたいくらいだ。
これを読んだのが中学生の時。ファンジーにどっぷりはまっていたころだ。
剣と魔法の世界にあこがれを抱いていたわけではないけれども、いつでも現実逃避をしたかったのだろう。
さて、この物語の魅力はエルディラーンとウルディーンだろう。
ヒロイックサーガというものは、主人公がかっこいいのは当たり前、悪役がどれだけかっこいいかによってその質が変わろうというものだ。
この話の悪役、ウルディーンはラスボスの癖に第一巻から主人公と戦う。
そして、かっこいい。
さらに特筆すべきはエルディラーンだ。
なにも考えずに読んでいただきたい。
特にミステリーなどを読んでいる方は、いちいち考えずによんでいただきたい。
ラストの爽快感はあの時の純粋な俺だから感じることができたのですよ。