浦賀和宏「火事と密室と、雨男のものたがり」 | 本さえ読めれば、日本中どこでも生活できるさ
浦賀 和宏
火事と密室と、雨男のものがたり


松浦純菜の続編。

やはり、ミステリではないな。


社会的な弱者とでもいうのか、なにか内面に問題を抱えた10代の少年を描くのを主題にしているのかもしれない。


ミステリのおもしろさよりも、鬱屈した少年のこころの声を聞くのが面白いと言える。


自分と八木剛士と重ね合わせる部分も多分にあったのが、その遠因と言えるのかな。



前作から「力」というのがよくでてくる。

人にはない「力」がある。

人は平等だ。容姿にも頭脳にも運動能力にも恵まれなかった人間はなにか力をもっているのだ。

というのだが、んなもん関係あるか。

頭脳や運動能力はともかく、容姿の善し悪しは基準がない。時代や国・民族によって変わってしまう。


力があるのはかまわないけど、別に人が平等だから、そんな力があるわけではないろうに。