以前から一度製作をトライしてみたかった道具です。
You Tube によく出てくるアレです。
スライドレールの上を滑らかに動いて、ドレメルやプロクソンなどでおなじみの回転するディスクで物をカットする道具です。
主翼のエルロンやフラップを切り取るときに使用したいと思っています。
X-Yの2軸なのですが、X軸は手動で、Y軸はステッピングモーターで左右のスライドレースをデュアルステッピングモーターで駆動したいと思います。
Y軸用の左右のステッピングモーターです。
ステッピングモーターは停止時に励磁電流が流れているためブレーキの役目を果たしてくれます。
X軸を手動でスライドさせた際にY軸がずれなくて済むと考えました。
カッティングディスクは同じく手動でZ軸方向・・・つまり上下で調整できるようにしています。
黒とシルバーのつまみが付いているのがZ軸調整用のスライダーです。
サイドには副尺が付いていて、1/10mmが設定できます。
カッティングディスクはX軸に平行とY軸に平行の2方向でカットできるようにしました。
X軸に平行時
Y軸に平行時
この時、X軸との直角度を調整できるようにアジャスタースクリューをつけました。
折り畳みの部分はDIYで売っている蝶番の1種です。
面付きスライドヒンジという商品名で、両位置で固定されるキャッチ付というものです。
結構がっちりしています。
モーターはラジコンの動力用ブラシレスモーター。
スピコン(スピードコントローラー)もラジコン用です。
停止からフルパワーまで無段変速できます。
変速のための信号は自作です。
NE556というタイマー用の安いIC1個でできます。
サーボのテストにも使えますよ。
穴あきのユニバーサルボードにスクラッチビルドです。
ボードの寸法は73mmX48mmです。
これをアルミかプラスチック製のケースに収めてZ軸のスライダー脇のブラケットに固定します。
この動力方式は電源電圧が幅広く設定できるのです。
モーターのKV値とスピコンの最大電圧の範囲で自由に選べます。
回転数を上げたければ電源電圧を高くするかKV値の高いモーターにすればいいし、トルクが欲しければ大きなモーターを使えばいいことになります。
もちろんLiPoバッテリーを電源にすることも可能です。
スピードコントロール用の自作回路はスピコンのBEC電源を使用していますので、別に用意する必要はありません。
消費電流は微々たるものですからBECで十分です。
ラジコンのスロットルチャンネルに接続するように自作回路につなげばそれでOKです。
ステッピングモーターのコントロールはArduino UnoのシングルボードコンピューターとCNC(コンピューター数値制御)制御用のシールドを使う予定です。
CNC制御用のソフトもGRBLのオープンソースソフトで無料でダウンロードできますし、Arduinoもプログラムの書き込みなど必要なソフトはフリーです。
写真のシールドは4軸制御用ですのでソフトウエアをY軸1軸でデュアルモーター制御に変更しなければなりません。
放熱板が付いている小さな基板はステッピングモーターのドライバー回路です。
ここだけは少々知識が必要になりますが、4軸用のオープンソースのソフトから不要な部分を削除していけばいいのでそれほど深刻には考えていません。
何を隠そう・・・私はC言語が苦手で、これまで触ったことがないのです。 アセンブリ言語などは得意なのですが。
現在C言語勉強中です。(笑)
ちなみに3個のステッピングモーターとArduino Uno、CNCシールド、接続用ケーブル、ステッピングモーター用ブラケット、4個のステッピングモータードライバー基板、4個のリミットスイッチのセットで諭吉さん1枚でおつりがきました。
Z軸用のスライダーが7500円くらい、レールは2020V規格のレール。
X軸、Y軸に使っているスライド用ガントリー(4個の車輪がついている部分)が1個1600円程度でした。
全てアマゾンやDIYのお店で購入できます。
目論見通りにうまくいくかどうか、結果が楽しみです。
制御信号の回路図は欲しい方がいらっしゃいましたらコメントにメッセください。(サーボテスターにも使えますので)
後日ブログ上にUPします。
ポテンショメーター(可変抵抗器)を除けば500円もあればできます。
はんだ付けの技量は必要です。・・・あしからず・・・