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私の身体操作術教室では、

2人一組のペアになって行う

対人シミュレーション演習の

数をこなすことを大切に考えています。

 

これは、

私自身が

格闘技や武術を練習していた時も、

指導する側になってからも、

一貫して念頭に置いている発想です。

 

コンディショニングや

基本養体(ポージング)など、

内的感覚の錬成をテーマとして

練習するパートでは、

単独練習を中心に行っていますが、

技の効き具合や用法の確認、

術理の実践など、

外的要素への

対応感覚の錬磨をテーマとして

練習するパートでは、

対人シミュレーション演習をメインとして

行っています。

 

あくまでも、

私の個人的な経験としてですが、

シャドートレーニングなどの

単独練習には、

自分が思いつける範囲内に限った

イメージトレーニング

となってしまうリスクが伴い、

ひとりよがりの

空想的なシミュレーションに

陥りやすいパターンが

少なくないように、

私は感じています。

 

そのため、

臨機応変な対応力を養うには、

実例に近い

体験的なメニューを通して、

他者との関係性の中で

経験を積んでいく手法のほうが、

労力対効果が高いという発想から、

対人練習のウエイト配分を

多くとるようにしています。

 

特に、

経験の浅い方にとっては、

シミュレーション演習の

最も大切な要素である、

「実例の様々なパターンを

 臨場感を持ってイメージする」

という作業が、

とても困難なことのように、

私は感じています。

 

そういったみなさんにこそ、

単独練習よりも、

まずは、

生きた事例の実体験から始めて、

小さな成功経験を重ねてから、

それを基に、

自分なりの創造力や

想像力を育んだうえで、

シャドートレーニングなどに

励んでいただく手法をとりたい

という気持ちが、

私にはあります。

 

単独練習は、

勉強で例えれば、

自習と同じニュアンスだと、

私は感じているんですが、

傾向と対策を熟知していなかったり、

解答付きの問題集が手元になければ、

成果が出にくい勉強法になりがちなのと

同じ図式になるように、

私は感じています。

 

また、

いくら練習問題をたくさんこなしても、

その教材が、

実際の試験の過去問や、

出題傾向に則した内容や

レヴェルのものでなければ、

シミュレーションとしての意味合いが

薄いものになってしまいますし、

結果には

結びつきにくいのではないでしょうか。

 

セルフチェックできる判断基準を、

すでに確立できているような、

ベテランの中級者~上級者の人にこそ、

シャドートレーニングなどの単独練習は、

向いている手法のように、

私は感じています。

 

ただ、

私が例外的に感じているケースが、

ひとつあります。

 

それは、

格闘技や、

武道・武術をライフワークとして、

ロングスパンで向き合い、

深く掘り下げていくスタンスの場合です。

 

その場合には、

たとえ、

ひとりよがりの

空想的な解釈から入ったとしても、

あえて、

間違いや思い見込みに

自ら気づくまで続けて、

そこではじめて

修正していくようなプロセスを

何度も踏んでいくことが、

本人のためになるという発想も、

私にはあります。

 

一見遠回りに感じたとしても、

ゼロから自問自答しつつ歩んでいき、

自己解決からの

骨太な成功体験を積んでいければ、

その人にとって、

とても大きな自信や財産になると、

私は感じています。

 

とはいえ、

あくまでも個人的な見立てですが、

最初からロングスパンの深い視点や感覚で

取り組まれる方は多くはない印象ですし、

時代の流れとしても、

普及や振興といった面からみると、

一般的には、

モチベーションが保ちやすく、

成果が見えやすい手法を優先することが、

学ぶ側にとっては

受け入れやすい現状になっているように、

私には見えています。

 

そういった発想から、

私の身体操作術教室では、

実例をベースに、

各自の目的や特性、

習熟度や許容範囲に応じて、

適正な強度や速度などを調整して設定した

シミュレーション演習をメインとして、

提供することを強く意識しています。