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異種格闘対応の練習に、

本格的に取り組み始めた私は、

多くの課題に直面することになりました。

 

キックの攻防には、

比較的早く対応していけましたが、

特に、

顔面へのパンチの攻防には、

なかなか上手く慣れることができず、

悪戦苦闘する状態が、

しばらく続いていました。

 

そんな時期のある日、

なにげなくグローブを外して、

素手素面で、

開手で構えて、

いつもより力を加減して、

ライトスパーリングを

したことがありました。

 

そのときに、

顔面へのパンチに対して、

無意識にというか、

自然に身体が反応した瞬間がありました。

 

現在の自分の視点で

ふり返って考えれば、

視界、距離感、

手技の運用手法、

ボディワーク、移動のしかたなど、

グローブや面を着用した設定と

素手素面の設定との技術的な違いに、

いろいろ気づくこともありますが、

その時は、

感覚的にしか受け止められませんでした。

 

それまでにない良い感覚というか、

動作的にも意識的にも、

自分のイメージする動きに

合致するフィーリングのような、

心地よいものを感じました。

 

とはいえ、

当時の自分にとっては、

初めての感覚であり、

その時点では、

すぐに理論的な裏付けが浮かぶような、

強い確信を持てるというほどのものでは

ありませんでしたので、

なんとなく、

今後も、

素手素面の練習も続けてみようかな、

ぐらいの意識でした。

 

そして、

ちょうどその時期に、

不思議な巡り合わせがありました。

 

それまで多忙で、

なかなか練習に参加できなかった仲間が、

来てくれるようになったんです。

 

その仲間は、

素手素面でかつ、

フルコンタクトで、

顔面にも

パンチを当てるスタイルの経験者でした。

(つづく)