【プロレス】2.25DDT 武知海青さんのデビュー戦に思うこと | グレート・キタのKITA摩天楼

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ケータイ大喜利レジェンド78号、グレート・キタのブログ。ケータイ大喜利の投稿作品やプロレスについて書いています。

2/25に後楽園ホールで行われたDDTの興行において
THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの武知海青さんがプロレスデビューを果たしました。

それからというもの、私のXこと旧twitterことXのTLに
この話題がひっきりなしに流れてきています。
色々見ている中で気付いたことを書いてみます。

 

※すみませんが、誰に向けたか分からない内容なのに結構な長文になってしましました。

覚悟して読んでください。

まず、試合は配信で見ましたが素晴らしかったです。

失礼ながら私は武知さんのことをほぼ存じておらず、
RAMPAGEと言われてもジャクソンの方が

先に出てしまうような人間です。

 

 

しかしそんな私でも武知さんに見惚れてしまうほど
元々の運動能力に加えて練習のあとも見えました。

これまで色々な芸能人・著名人の

プロレスデビューを見てきましたが
選手としてのクオリティは過去イチではないでしょうか。
それくらい、手放しに称賛されるような試合だったと思います。
 

なので武知さんファンのみならず、
プロレスファンからも称賛の嵐となっているのでしょう。

そんな試合の感想と合わせて、

ちょいちょいTLに流れてくるのが
「武知さん目当てで初めてプロレスを見たのですが、〇〇選手も気になりました」
というポスト。

武知さんファンがDDTの他の選手にも

興味を持ってくれたようです。

これが1人2人ではなく、もう何人見たか忘れるくらいひっきりなしにTLに流れてきます。

そしてそのポストに既存のDDTファンたちが

ここぞとばかりにリプライでその選手が好きになりそうな情報を流し込んでいます。

win-winの微笑ましい光景です。

これを見ていて、恐ろしいことに気付いてしまいました。
もしかしてこれが高木大社長の計算だったのか?という。

順を追って書いていきます。

・武知さんを後楽園ホールでデビューさせたことの謎

武知さんは人気ユニットTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのメンバーです。
ライブなら大会場が当たり前。
 

それだけバリューのある方をなぜ後楽園ホールで?

と思っていました。
 

DDTなら両国あたりで持って来れば良いのにと。

現にこの日の後楽園ホールは発表早々にチケット完売していましたし。

ここが謎として私の中で引っかかっていたんです。
機を見るに敏なDDTらしくないなと。

しかしこの謎を解くためのピースが
TLを見ているうちに以下3つで埋まってきました。

1.プロレスファンの性質について

プロレスファンという生き物は、

プロレス(および推し選手)が良いということを
適度な距離感で教えようとする性質を持っています。
※個人の感想です。

それはきっと、プロレスが色眼鏡で見られてきた
悲しい歴史と無関係ではないのですが、それはさて置き。

そんな歴史を乗り越えて、プロレスファンは

あまりガツガツいかず
面白おかしく推しを紹介するという術を学びました。

今回興味を持ってくれた方々に、

良い感じのリプを流し込んでいるのは
その習性が活かされていると感じます。


2.後楽園ホールはプロレスを見るには最高の会場である

これも単なる私の持論ですが。
後楽園ホールはおよそ1500人規模の会場ですが、
この規模がちょうど良いと思っています。

・どこで見ていても生音の迫力がある。
・観客が盛り上がると大きなうねりになる。
を両方感じられる、ベストなサイズがこの会場ではないでしょうか。

例えば今回が両国だったらリングが遠いので、
多くの観客が武知さんが出てくるまでスマホをいじっていたかもしれません。

しかし目の前でバッチンバッチン肉体がぶつかる音が聞こえたら
流石に気になって見てしまうでしょう。
選手を誰も知らず会場を訪れたにも、プロレスに引き込む環境を作ることに成功しました。

これは武知さんを近くで見れると思わせつつ
実はDDTを近くで見せるための後楽園ホールだったのではないでしょうか。

そして良く見るとDDTの選手は個性に溢れていて、
格好良かったり面白かったり多様性に配慮したりしています。
初観戦でも、心に引っかかるような魅力を持っていたはずです。


3.後楽園ホールという会場は本来、敷居が高い場所である

私の偏見です。
もちろん実際はそんなことはなく、
チケットを買って普通に行くだけの場所なのですが。

後楽園ホールは格闘技の聖地と言われています。
プロレス・格闘技ファンあるいは笑点のファン以外は
普通に生きているとそうそう近づかない場所です。

私も長いことプロレスファンをやっていますが、
初めて後楽園ホールで観戦する時は結構ドキドキでした。
「自分みたいなのが行っていいのかな…」みたいな。

逆に言うと、ここにさえ来てしまえば
プロレスを見るハードルなんて背面飛びで越えています。

そんなハードルを今回、武知さんがいることで
プロレスを知らない人たちに軽々と背面飛びさせてしまいました。

しかも2で書いた通り、後楽園ホールという最高の会場で
DDTを味わうことで武知さん以外の選手を見せることに成功しました。

こうなるともう怖いものなしです。
初観戦の彼・彼女たちはここで興味を持ちさせすれば
今後どこの会場でも来てくれるでしょう。

そして現実に、「〇〇選手が気になります」という
ポストこと旧ツイートことポストで溢れています。
初見で推し候補を作ることに成功しました。

そこに1で書いたように、既存のDDTファンたちが情報を流し込んでいます。
誰も頼んでいないのに「気になる」を推しにするべく、win-winな洗脳政策を進めています。

整理しましょう。

・武知さんファンを後楽園ホールに招く

・そこで選手たちがDDTの魅力を叩き込む

・「〇〇選手良いかも」のポストに、好きになる情報を有志が流す

→新たなDDTファンの誕生

お分かりいただけたでしょうか。
大社長はここまで計算ずくだったのでは?と
恐ろしさを感じているという次第です。

古くは環状線理論(ファンの外側を巻き込んでいけ、という理論)
として言われていたことかもしれませんが。
それはせいぜい「ニュースになれば良い」くらいのはずで
この規模の会場で強烈な体験を味わってもらうことで
外側に広げていく発想って今まであったでしょうか。
少なくともプロレス界では無いと思います。

そんなこんなでプロレスにハマりつつある方々に対しては
ようこそいらっしゃいました、と言いたいです。

「底が丸見えの底なし沼」と評される世界を
存分に楽しんでいただけたらなと思います。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。