東京は大雪&雷というとんでもない天気なので
こんな日は家で本でも読みましょうか。
という訳で読書感想文の第2弾はまたしてもプロレス本です。
筆者は大社長こと高木三四郎さん。
DDTプロレスリングの社長にして現役プロレスラーです。
この本は無名選手だけで旗揚げしたDDTプロレスリングが
サイバーエージェント傘下に入るという
1つの成功を収めるまでの経緯を書いた本です。
2019年刊行なのでちょっと古い本ですし、
何なら読んだのも半年くらい前なのですが
個人的には2023年に読んだ本で一番面白かったです。
この本をお勧めするのは、当然ですがDDTについて
最低限でも横目くらいでは見ている人。
そして、今のDDTが好きな人は必読レベルです。
単純に歴史を振り返っていくだけでも面白い話題だらけです。
屋台村プロレスでデビュー、無名選手だけでの旗揚げ、
初の両国国技館、東京ドーム無観客興行、
全席無料興行、棚橋選手の「横一線」発言、
DDT社長とWRESTLE-1のCEO兼任…。
どれも非常に興味深いです。
これらのエピソードだけでも充分に楽しめるのですが、
更に今読むと、書かれた当時とは違う楽しみ方ができる部分があります。
それは将来の展望とか、若手選手をどうしていきたいとか
当時語った未来についての「答え合わせ」です。
本では何を語っており、それがどうなっているのか?
今のDDTが好きな人に、ここを味わっていただきたいです。
中でも一番面白かったのは高木社長とケニー・オメガ選手の対談。
ケニー選手がAEWの副社長になるタイミングで
「AEWをこうしていきたい」という展望を語っています。
その発言と現状の答え合わせが最高に楽しいです。
何なら当時よりも今読んだ方が面白いのでは?
と言っても過言では無いと思います。
最後にちょっと余談ですが、この本には高木社長と
親会社のサイバーエージェント社長藤田さんの対談もあります。
私の趣味といえば麻雀とプロレス。
藤田さんは麻雀ではMリーグを創設して業界の盟主となり、
プロレスではDDTグループとノアを買収して
サイバーファイトグループという一大勢力を築いています。
私の妄想をことごとく具現化していくこの人は
マジで何なんだと思いました。
そんな藤田社長の器の大きさも感じられる本となっております。
興味があったら是非読んでみてください。