【読書感想】年商500万円の弱小プロレス団体が上場企業のグループ入りするまで | グレート・キタのKITA摩天楼

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ケータイ大喜利レジェンド78号、グレート・キタのブログ。ケータイ大喜利の投稿作品やプロレスについて書いています。

東京は大雪&雷というとんでもない天気なので
こんな日は家で本でも読みましょうか。

 


 

という訳で読書感想文の第2弾はまたしてもプロレス本です。
筆者は大社長こと高木三四郎さん。
DDTプロレスリングの社長にして現役プロレスラーです。

この本は無名選手だけで旗揚げしたDDTプロレスリングが
サイバーエージェント傘下に入るという
1つの成功を収めるまでの経緯を書いた本です。

2019年刊行なのでちょっと古い本ですし、
何なら読んだのも半年くらい前なのですが
個人的には2023年に読んだ本で一番面白かったです。

この本をお勧めするのは、当然ですがDDTについて
最低限でも横目くらいでは見ている人。
そして、今のDDTが好きな人は必読レベルです。

単純に歴史を振り返っていくだけでも面白い話題だらけです。
屋台村プロレスでデビュー、無名選手だけでの旗揚げ、
初の両国国技館、東京ドーム無観客興行、
全席無料興行、棚橋選手の「横一線」発言、

DDT社長とWRESTLE-1のCEO兼任…。
どれも非常に興味深いです。

これらのエピソードだけでも充分に楽しめるのですが、
更に今読むと、書かれた当時とは違う楽しみ方ができる部分があります。

それは将来の展望とか、若手選手をどうしていきたいとか
当時語った未来についての「答え合わせ」です。


本では何を語っており、それがどうなっているのか?
今のDDTが好きな人に、ここを味わっていただきたいです。

中でも一番面白かったのは高木社長とケニー・オメガ選手の対談。
ケニー選手がAEWの副社長になるタイミングで
「AEWをこうしていきたい」という展望を語っています。
その発言と現状の答え合わせが最高に楽しいです。
何なら当時よりも今読んだ方が面白いのでは?
と言っても過言では無いと思います。


最後にちょっと余談ですが、この本には高木社長と
親会社のサイバーエージェント社長藤田さんの対談もあります。

私の趣味といえば麻雀とプロレス。
藤田さんは麻雀ではMリーグを創設して業界の盟主となり、
プロレスではDDTグループとノアを買収して
サイバーファイトグループという一大勢力を築いています。

私の妄想をことごとく具現化していくこの人は
マジで何なんだと思いました。

そんな藤田社長の器の大きさも感じられる本となっております。
興味があったら是非読んでみてください。