前回の続きです。
ちなみに座席位置はこんな感じでした。
若干鉄骨が右側にかかってしまう位置でしたが
こういうのはもう運ですね。仕方ない。
それでは感想の続きを第5試合から。
第5試合 NEVER無差別級選手権試合
〇 タマ・トンガ vs 鷹木信悟 ×
個人的にこの日一番面白かった試合でした。
やっぱりNEVERは面白いですね。
お互いに正面からテンポよくぶつかり合う試合は
会場も盛り上がります。
1.2のマサ北宮vs石井智弘もそうでしたが、
プロレスの根元的な「闘い」の行きつく先はこれ、という感じがします。
NEVERは本来もっと評価されるべきなんですけどね。
ベルトが新設されるたびになぜか下に追いやられるタイトルになっています。
声援は明らかに大きいのに。難しいところです。
第6試合 IWGPタッグ&STRONG無差別級タッグ選手権試合
〇 ヒクレオ、エル・ファンタズモ vs YOSHI-HASHI、後藤洋央紀 ×
一緒に観戦していた友人に言わせると「この結果は想定通り」だったそうですが
私はちょっと意外な結果でした。
後藤・YOSHI-HASHIタッグはドームに必要というか
愛されていると思いますし何より2023年の最優秀タッグ。
今後もタッグ屋に専念していただく意味でも、
防衛しないといけない試合だと考えていました。
まぁでもヒクレオ、ELPも強かったですね。
特にヒクレオのデカさは規格外なので、そりゃ強い。
充分王者にふさわしい存在です。
あと個人的に面白かったのは、ELPさんの入場時に来ているピカピカ光る衣装。
あれをセコンドの若手が抱えて、ピカピカ光らせたまま控室に走って帰るのは笑っちゃいました。
スイッチ切れないんですかね。
・第7試合 IWGPジュニアヘビー級選手権試合
〇 エル・デスペラード vs 高橋ヒロム ×
この日一番見たかった試合がこれでした。
ジュニアの頂上決戦ですし、2023年はDDTでも見て
やっぱり別格だなと感じていました。
でも試合はどうでしょうね。悪くはなかったですが
14分での決着は「もっとやれたのでは…」と思ってしまいました。
この試合は20分はやるだろ、とか勝手に
予想するのは良くないんですけどね。
そもそも期待値が高すぎたのかもしれません。
でも王者が変わって、今後が楽しみです。
2023年はヒロムさんがジュニアの顔としてプロレス界全体を巻き込み
大きな流れを作りました。
デスペさんは果たして何をしていくのか?期待します。
・第8試合 IWGP GLOBALヘビー級選手権 初代王者決定3WAYマッチ
〇 デビッド・フィンレー vs ジョン・モクスリー vs ウィル・オスプレイ ×
この日2番目に楽しめた試合がこれでした。
スピード感あり、ハードコアありな試合は
最後までどうなるかわからない緊張感があります。
(ルールはこれで合ってるんだっけ?とは思いつつ)
オスプレイ選手の飛び技は相変わらず美しかったですが
所属から外れるというニュースも出ており
今後日本で見れるのか分かりません。
噂では色々な選手の流出の話もありますが
せめて新王者のフィンレー選手は大事にして欲しいですね。
第9試合
〇 オカダ・カズチカvs ブライアン・ダニエルソン ×
オカダさんがリベンジ成功した試合です。
ダニエルソンさんの徹底した腕攻めみたいな
意志を感じる組み立ては結構好きでした。
結局最後はレインメーカーで決めるんですが
そこは腕を殺しきれなかったということなのか。
腕が使えないのでドロップキックの連発で決める、みたいな展開になるともっと好みでしたが、
それは個人の趣味なので置いておきましょう。
普通に良い試合でした。
あと入場時のオカダさんの演出。
白いガウンに光が当たってカラフルになるというのは
私の目が節穴だったのか、会場では全然気付きませんでした。
途中で急に曲が止まって、体をスキャンしたら
また曲が最初から始まったみたいに見えて
「何?トラブル?」と思ってしまいました。
何年か前の前科もありますし。
私の周囲も全然気付いてなかったです(笑)
まぁテレビ向けにはちゃんと伝わったようなので…。
会場も巻き込むなら、音なし演出なしでオカダさんが出てきて
注目を集めた上であのスキャン→入場曲開始
とかの方が良かったように思います。
今後は入場時に目を離さないようにしないといけませんね。
・第10試合 IWGP世界ヘビー級選手権試合
〇 内藤哲也 vs SANADA ×
入場時の内藤コールが凄い。
観客の「これを見に来た!」感で埋め尽くされていました。
そもそも会場の外でも感じていましたが
ロスインゴのグッズ着用率が異常すぎます。
大げさでなく、グッズ着用者の過半数近くは
ロスインゴじゃないでしょうか。
こちとら出るかもわからない石井Tシャツを着ており
最初のランブルで出てくれてホッとしていたというのに。
それはそれとして試合です。
武藤殺法を使うSANADAさんと、
武藤さんの引退を看取った内藤さん。
普段通りの戦い方ではあるものの、
何かジェラシーみたいなものを感じて良かったです。
ただ後半の攻防にちょっと「ん?」と思うシーンがあり
そこから入り込めないまま決着してしまいました。
お互いの技がかみ合わないというか、
表現が難しいですがお互いのやりたいことが
出来てないようなシーンがあったのでは。
なので、「あ~このまま終わっちゃったか…」と
思っていたのですが最高だったのは試合後。
満を持してマイクを持った内藤さんに
後ろから襲い掛かるEVILさん。
かつてのバッドエンドを彷彿とさせる襲撃に、
不謹慎ながら大爆笑してしまいました。
しかしそこから、SANADAさんが救出。
言うまでもなくEVIL・SANADA・内藤で
かつては共闘しており、三者が立場を変えて
絡み合う姿はグッとくるものがありました。
この役割を買って出たEVILさんは、
是非ともトップ選手並みの待遇をしてあげて欲しいですね。
自身の試合では清宮・海野タッグの対角線に立つ
ヒールとしての立場も完璧でした。
この日のMVPは実はEVILさんでしょう。
EVILさんは見るからに強面で体がデカくて、まだまだ若い。
日本人としてはプロレス界全体を見渡しても
中々いない逸材です。
全日の斎藤ブラザーズくらいでしょうか。
またALL TOGETHERやるなら、是非そのトリオが見てみたいです。
ともかく、締めでまた最高潮に盛り上がったので
非常に満足して席を立つことが出来ました。
これを見せられると「また来よう」となります。
今年の新日もやはり盤石だなと思いました。