猫の島調査報告書 -536ページ目

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

ということで本日の2冊目、と思ったら日付が変わっているではないか(・ω・;)


「精霊探偵」/梶尾真治/新潮文庫。

例によって『探偵』とつくと読みたくなる病が発動です。
べ、べつに表紙に猫がいたからじゃないんだからねっ///
精霊探偵 (新潮文庫)/梶尾 真治
¥620
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内容は、猿か獅子かってぇと『ヌエ』? ですよねー、な話。
何を言ってるか解らないだろうと思うが、私も始めは何が起きているのか解らなかった。
作者が梶尾先生だということを考えずに読みはじめたからなー。


物語は、
妻を自動車事故で失い、生きる気力を無くした男・新海を主人公として進められる。
引きこもり生活を見かねた喫茶店のマスター夫妻に人捜しの相談を持ちかけられ、なりゆきで探偵の真似事をすることになる新海。
いくら失せもの探しが得意だからといって、デザイナーのはずの人間があっさり私立探偵になっていいものか。名刺まで作ってしまって、この男ノリノリである。

多少霊感がある新海は、普通の捜査に加え、他人の背後霊に聞きこみをするなどするが結果は捗々しくない。
小学生の押しかけ助手や、幸運なホームレス歌手(や彼等の背後霊)と協力するも、事件は進展しなかった。

そんな或る日、行方不明の女性の持っていた銀色のカードから、とんでもない事態が明るみに。

そして厳しい事実が、新海を待ち受けていた。


途中でアクションシーンが入ってきたので、ハードボイルド風味のほのぼの探偵帳かと思っていたら、まったく予想を覆された!
というか、ネタは割れていてもまさかまさかの連続だった。
解説で柴田よしきが、有栖川有栖の「幽霊刑事」に題名が似ていると書いているが、イタコ刑事や会えない恋人(妻)を探すあたり似た要素が無くもないか。
ストーリーはまったく違うし、このトンデモな方向転換には勝てないけどな!

文章はうまいし面白いのに何かが大きく間違っている。
いつの時代かと思う設定(?)がわんさか出てきたり、さすがの硲もヒいた猫様々な扱いとか、なんだかなー。(明記はされていないが)オリハルコン出しておけば片がつくと思うなよ(`・ω・´)


そして
一番驚いたのは結末。
新海よ、お前それはヌエと同じことしてないか?
もしかして、これが書きたかったのか?



そういえば
銀色であの形は本当にヤバいらしいと霜島ケイが書いてましたね。
裏の裏まで注意。

文藝百物語/井上 雅彦
¥660
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最近は感想書いてない本が溜まっているので簡単にいくです。←いつもです。


まずは、ジョコウ本から。


「女子高生チヨ(64)」/ひうらさとる/講談社ワイドKC Kiss。


(64)は、64巻という意味ではありません。


新聞雑誌でよく見かける猫田犬郎(会社員・51)とか
磯野紗々江(主婦・24)とかの、あれです。




あずまんがのちよちゃんは10才。

そしてこの実録マンガの主人公・チヨは64才☆ なのです。
女子高生チヨ(64) (ワイドKC キス)/ひうら さとる
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夜学とは言え、クラスメートはほとんどが10代。孫世代です。
その中に入り、ともかく周りに声を掛けまくる浮きまくったおばあちゃん。

しかし彼女は社会生活を送った大人ゆえに授業に真面目なのはもちろんですが、文化祭もスク水着用のプールも積極参加。
女子高生パワーを侮ってはいけません。
その内に彼女は普通の高校生として、溶け込んでいたのでした。

思えば、同い年のクラスメートだって、全員が全員わかり合っていたわけでもない。
自分には思いもしないことを実行に移すやつも、いつも歌ってるやつも、地味に変なやつもいたし(←自分か)、趣味も生活も違う。
4倍の年の差すら個性の1つなんだよね。


ブロガーでミクシィ住人なチヨ(仮)さん、
この記事もいつかお読みになるかもしれません(笑)

一言お礼を。

あの、入学理由を見たときは涙がでそうでした。
力づけられました。人生楽しまなきゃですね。
有難うございます(・ω・)ノシ

千年の黙 異本源氏物語 (創元推理文庫)/森谷 明子



¥987

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紫式部が探偵役として殿上人の日常の謎を解くさまを描き、
そして失なわれた物語の謎と、時の流れを読者に示す作品。


●「上にさぶらふ御猫」
中宮・定子に預けられていた帝の愛猫『命婦』が行方不明になった。
前の式部丞の娘・藤原香子づきの女童・あてきは大の猫好き。香子の夫で藤原道長に使える右衛門佐からその話を聞くと秘密裏に調査を始めた。


●「かかやく日の宮」
ときは六年の後、道長の娘・彰子が帝の寵愛を一心に受ける頃。
夏の盛りにかかり、世間に忘れられた女御・元子の住まう堀河の屋敷では笛音の怪が起きる。
元子に仕える小侍従は、昔馴染みの阿手木を訪ねて自ら体験した怪事を相談。音の聴こえた堂からは人が出て来なかったというのに、阿手木の主は簡単にその謎を解いてしまった。
その主こそ、今流行りの光の宮源氏を巡る物語を綴っている女人だった。

事件は落着。
しかし阿手木と主・香子は、小侍従のささいな言葉から源氏の物語が一部落帙しているのではないかと疑いはじめた。


●「雲隠れ」
籐式部も内裏から退き、すべての物語が世に出されたあとのこと。かつての侍女・阿手木は「かかやく日の宮」にて見つかった謎の答えを知ることになる。


<感想>
女性登場人物の描写がいい。
紫式部の観察眼や作家としての意地の強さ、定子や彰子の高貴なるさま、あてきや小侍従の可愛らしさと使用人としての世間ずれの対比など。
あてきの気になる岩丸や右衛門佐、道長など男性陣も人間くさくていい。

謎についてのみならず物語の伏線がきれいに回収されてかゆい所に手の届く作り。現代語なのに王朝系の美しさを伝える文章も好きだ。
以前、
「クロ號」/杉作/講談社モーニングワイド(一部アフタヌーンKC?)という猫マンガがありました。9巻まで出ているはずです。

ツンデレな親父飼い主と白茶のチン子、黒猫のクロを中心に野良猫・飼い猫・人間の生態と交流を描いた作品です。

最近、その作者の新刊が出ているのを知りました。
どうもクロ號の息子らしき、コクロという黒猫が主人公です。(例によって2巻からいきなり読んだので繋ぎがよくわからず)

無駄な言葉はなく、野良の末っ子として生まれたコクロの成長を描いています。
猫は猫の、人間は人間の行動原理で動くのは前シリーズと同じ。
そこには理解という幻想はなく、それがいい。
どちらかというとクロ號より絵本調というか毒が抜けたように感じる。

コクロ(1) MiChao!KC (KCデラックス)/杉作



¥570

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コクロ (2) MiChao!KC (KCデラックス)/杉作



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