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猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目


「ぼくは勉強ができない」/山田詠美/新潮文庫。

鋭敏な言葉使いが気持ちいい作品だった。
モテ男になる主人公羨ましくもあり、今読むと懐かしさもあり。なんでもっと早く読まなかったかなぁ。


話の内容で賛否両論呼んでしまうかもしれんが、
小学生からおじいちゃんおばあちゃんまで、万人にオススメ。
案外、育児中のかたに良いかも。




番外編の気になったところだけメモ。

「眠れる分度器」の母と担任の面談場面で、粧子さん(「無敵のヴィーナス」/米沢りか)を思い出す。前半デジャヴる。後半は言いまわしが全く違うから、あれだけど。
粧子は高校生の親だから、親の役割が必然的に少なくなったころの話で、小学生の親とは変わるだろう。


いやぁ、しかし
担任が、最初背筋総毛立つほど気持ち悪い思考だったので、どうなることかと思った。
良かったねぇ小学4年生のころに異分子に出逢えて。
最後いい話になりすぎな感もあるが、まだこの人には、これからがあるからな。



ぼくは勉強ができない (新潮文庫)/山田 詠美



¥420
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8月13日 木曜日
晴れ時々曇り

湿度・高、温度・やや低めでありながら夕刻より蒸し暑くなる。

読中本……「深淵のガランス」/北森鴻/文春文庫。
古い友人に会うため、懐古と情熱の1冊を選ぶ。

購入本……「フェルマーの最終定理」/サイモン・シン/新潮文庫。
前々から気にはしていたが新潮文庫の100冊に入っていた。同著者の「暗号解読」も続けて読む予定。

ゲーム……「ワンダと巨像」。
友人に薦められてやっと重い腰を上げる。モニターの問題で、いつプレイできるのか判らんがどうにかなるだろう。いざとなればゲームを持って人様のお宅に行く。


「オランダ水牛の謎」安楽椅子探偵アーチー/松尾由美/創元推理文庫。

小学生の守を助手に、
戦前生まれのおじい様な安楽椅子探偵アーチーが
日常の謎を味わい深く解くシリーズ
第2弾。

ほのぼのしていていいですな。
子供は子供らしくなんて言わない作品が好きです。
もちろんミステリー的要素も多分にトッピングされています。

さて、
安楽椅子探偵と言えば古くは隅の老人、
黒後家蜘蛛の会のヘンリー、
近頃の電話回線の向こうの御手洗潔(…戻ってきてください)
と様々いらっしゃいますが

何をおいても
彼こそが正真正銘の『安楽椅子探偵』!





何故なら、

アーチーは椅子だったからです。


オランダ水牛の謎 (創元推理文庫)/松尾 由美
¥756
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<収録作>
「オランダ水牛の謎」
駅の片隅に置かれた封筒には、暗号めいたメモと謎の植物が……。
一緒に外出できないアーチーの代理に鈴木老人も参加。


「エジプト猫の謎」
ふみの鞄から猫が。友人宅から預かっているという猫には、ある特技があった。
猫の爪に恐れおののきつつ冷静を装うアーチーはいつものように推理出来るのか。

「イギリス雨傘の謎」
美術準備室の彫像が壊された。
モデルになった少女は、イギリスからの帰国子女らしく雨傘を持ち歩いていたが……


「インド更紗の謎」
評判のインド料理店で知らぬ間にテーブルクロスが裏返しに。
事件(?)を目撃した守の父は調査を始めたが……


「アメリカ珈琲の謎」
ドーナツ屋で待ち合わせた男が来ない。訪ねてみると失踪!?
男の複雑な女性関係に混乱する守は、真相を知った。


以上。

続き。


<前提>
まず実世界のこととして話を進めます。
ファンタジーやパラレルワールドではない。いや、これ結構重要。
次に大体、十蘭の生きた1900年代前半の日本と仮定してみます。
ちなみに作品の発表は1948年。


1 日本国内?
条件曖昧ですが、半蔀・一升瓶、日本の磁器はという台詞から。
山深い景色が見えるのは、もし国内だとすると場所特定にはほとんど意味ないな。


2 語り手は日本人
次項より、時代的に外国人が少ない。
また大ざっぱですが、沖縄出身の伊良が琉球歌謡を謡い、語り手・梶井が大和語の歌を返しているところから、微妙な言語差を意識した上で意志疎通できているため日本語ネイティブの可能性高。
例えば、お互いに英語で会話している際のやりとりではないだろうなと。


3 第二次大戦中、または戦後まもなく
疎開先の話であること、また約1年ぐらいの間に近所で機銃掃射があったことから。
攻撃後、棚の上にずっと置いてあったとありますが、2人のやりとりから何年も前のことではないと思われます。


4 年齢は……
語り手と伊良は何歳くらいなのか。
イメージ的には20代から精々35だが、この時期に自宅にいることを考えると、もう少し上なのか。これは語り手がいつから病気なのかも関係しますね。



<まとめ>
●妄想1
時期:1944年秋~1945年2月頃
場所:沖縄

伊良の存在からまず場所選定(笑)
補強材料は、語り手が内地という言葉を使っていること。内地の人間が内地の中ではあまり使わない言葉だとと思う。しかし疎開地にされるイメージは少ないなぁ。
時期は、場所柄、この後は直接戦域になってしまうし、戦後すぐ長閑ってわけではないので。
補強にならない補強材料:春の歌。



●妄想2
時期:1945年春、または終戦直後
場所:会津若松

時期は、上記と同じく春の歌(笑)
もしくは初読のイメージから勝手に終戦直後の夏。
場所は、十蘭が実際に疎開していた場所からチョイス。1945年に会津若松に移っている。
また、語り手の家屋も隣家も無事そうなので、爆弾投下という意味の空襲は無かった土地という条件が合致。
補強材料:磁器の名産地。。



とここまで勝手に推測してみたんだが、

結局
青い空に、窯から上がる白い煙。

そんなイメージは覆りませんでした。




ごめんよ読みが浅くて。
てか、山曲って地名じゃないよ、ね……



「夏に読みたい小説」
http://ameblo.jp/grayground/entry-10318354320.html
記事で取り上げた「骨仏」が青空文庫に入っていたので、ご紹介。
PCだとスクロールほとんどなしで読めます。

▼「骨仏」
http://www.aozora.gr.jp/cards/001224/files/46626_29281.html

ついでに
▼作品一覧
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1224.html

まぁ、青空文庫なんでルビが多い十蘭は読みにくいけど。ご了承願います。



で、
さんざん夏っぽいイメージを上げてみたのですが

実はこの作品、何時何処の話かは本文にないのです。

そこで
文章中の手掛かりは少なくてあれなんですが、ちょっと妄想してみました。
ちゃんとした研究も異論は誰かに任せて、個人的な読みを次の記事に。