「ぼくは勉強ができない」/山田詠美/新潮文庫。
鋭敏な言葉使いが気持ちいい作品だった。
モテ男になる主人公羨ましくもあり、今読むと懐かしさもあり。なんでもっと早く読まなかったかなぁ。
話の内容で賛否両論呼んでしまうかもしれんが、
小学生からおじいちゃんおばあちゃんまで、万人にオススメ。
案外、育児中のかたに良いかも。
番外編の気になったところだけメモ。
「眠れる分度器」の母と担任の面談場面で、粧子さん(「無敵のヴィーナス」/米沢りか)を思い出す。前半デジャヴる。後半は言いまわしが全く違うから、あれだけど。
粧子は高校生の親だから、親の役割が必然的に少なくなったころの話で、小学生の親とは変わるだろう。
いやぁ、しかし
担任が、最初背筋総毛立つほど気持ち悪い思考だったので、どうなることかと思った。
良かったねぇ小学4年生のころに異分子に出逢えて。
最後いい話になりすぎな感もあるが、まだこの人には、これからがあるからな。
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