「あっと驚く真相が待ち構えてるんや」
(本文より)
![猫の島調査報告書-新装版46.JPG](https://stat.ameba.jp/user_images/20090816/20/grayground/46/21/j/t02200293_0240032010234379204.jpg?caw=800)
新装版「46番目の密室」/有栖川有栖/講談社文庫。
大御所ミステリ作家に招かれ、北軽井沢の家でクリスマスパーティーに参加する有栖と火村。
席上で、密室ばかり書いてきた主は、密室をうちとめて未だ見ぬ〈天上の推理小説〉を求めると宣言をした。
そんな雪の降る屋敷の周囲には不審人物の影。
邸内ではホワイトクリスマスを思わせる白い悪戯も発生して……。
新装版出ました(・ω・)b
この話は、3番目に読んだ有栖川作品でした。
「月光ゲーム」創元推理文庫、
「ダリの繭」角川文庫と来て、さて困った。
もう、有栖川作品の文庫がないよ!(当時)
てな訳で、
清水の舞台から飛び降りる思いでノベルスを買いました。人生初の新書本購入です。
他の作家作品や、いわゆる新書(岩波とか)読むには読んでいたんですが、なかなか買う踏ん切りがつかず。ノベルス高いんだもんよ。
かれこれ1ヶ月くらい、書泉グランデ1階の棚の前で悶々とする不審な学生が1人。
古本屋で買えばいいじゃない。って話もありますが、「月光ゲーム」を読んだ時点で有栖川は新刊で買うと決めてしまったのでそうもいかず。
てか、そもそも古本屋に無い。(当時)
このノベルスが置いてあるのも大手書店か神保町くらい(当時)という状況でしたが。
そして
買った直後に文庫が出ました。
そんな個人的に思い出のある作品ですが、いや、面白くて良かった(笑)。
やはり、古典的な作品は大好きです。
難点を言うなら、この夏場に暖炉の話は暑いがな。
何はともあれ、
推理小説と人に対する愛が感じられる作品です。
未読のかたは是非。