「オランダ水牛の謎」安楽椅子探偵アーチー/松尾由美/創元推理文庫。
小学生の守を助手に、
戦前生まれのおじい様な安楽椅子探偵アーチーが
日常の謎を味わい深く解くシリーズ
第2弾。
ほのぼのしていていいですな。
子供は子供らしくなんて言わない作品が好きです。
もちろんミステリー的要素も多分にトッピングされています。
さて、
安楽椅子探偵と言えば古くは隅の老人、
黒後家蜘蛛の会のヘンリー、
近頃の電話回線の向こうの御手洗潔(…戻ってきてください)
と様々いらっしゃいますが
何をおいても
彼こそが正真正銘の『安楽椅子探偵』!
何故なら、
アーチーは椅子だったからです。
- オランダ水牛の謎 (創元推理文庫)/松尾 由美
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<収録作>
「オランダ水牛の謎」
駅の片隅に置かれた封筒には、暗号めいたメモと謎の植物が……。
一緒に外出できないアーチーの代理に鈴木老人も参加。
「エジプト猫の謎」
ふみの鞄から猫が。友人宅から預かっているという猫には、ある特技があった。
猫の爪に恐れおののきつつ冷静を装うアーチーはいつものように推理出来るのか。
「イギリス雨傘の謎」
美術準備室の彫像が壊された。
モデルになった少女は、イギリスからの帰国子女らしく雨傘を持ち歩いていたが……
「インド更紗の謎」
評判のインド料理店で知らぬ間にテーブルクロスが裏返しに。
事件(?)を目撃した守の父は調査を始めたが……
「アメリカ珈琲の謎」
ドーナツ屋で待ち合わせた男が来ない。訪ねてみると失踪!?
男の複雑な女性関係に混乱する守は、真相を知った。
以上。