猫の島調査報告書 -425ページ目

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目



有栖川だけ読んで放置していたこちらの1冊をご紹介。
ミステリー分高いよグッド!

川に死体のある風景 (創元推理文庫)/大倉 崇裕



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「川に死体のある風景」/創元推理文庫。

●「玉川上死」/歌野晶午。
夏休みに入る頃、蒸し暑い玉川上水を流れていく死体。追う警官。
インターネット中継されていた現場には、死体の少年の級友がいたのだが……。

公式あらすじ(本書扉下部)によると少年同士の愛憎の機微を描いたそうですよ。
ここからミスリーディング始まってるおw
わっかりやすいが視点変換は好きだ。父親冷静すぎる。



●「水底の連鎖」/黒田研二。
冬の長良川。大水で濁った中に投げ出された車がひとつ。
引き上げ作業中の水難救助隊員は川底で何を見つけたのか。

序盤以外ほとんど推理会話で成り立っていた。
登場人物に癖有り。文章自体は読みやすかった。ちょっとご都合主義かなぁ。
水に突っ込んでも、流されるだけで消える訳じゃないのん。あわあわあわ。



●「捜索者」/大倉崇裕。
冬山の遭難者救出中に1人の男が沢に落ちた。山小屋に残っていた彼は何故、中途の川付近にいたのか。
そして、雪解け。またも同じ沢に滑落者が浮かぶ。

こちらも救助隊員もの。
アンソロ中1番好みな作品。
峻厳な山の趣と、ひとつの手掛かりから事実が露わになるところがいい。



(字数制限の関係上、次に続きます)
@地元駅。

ダッシュだお走る人DASH!




帰ったら「川に死体のある風景」の感想書くぞー。

寒いっ!

雲が高くて空気も穏やかで、好い感じ。

なれども寒いっ!!


温かい飯が食いたいなぁ。
呑みたい気分ではないから、炭水化物多めで。
何処に行こう。


今日の感想は、積ん読の山から発見した1冊。

「私の大好きな探偵 仁木兄妹の事件簿」/仁木悦子/ポプラ文庫ピュアフル。

仁木兄妹の子供時代~中年期(?)までの事件簿。
もちろん面白い!
この完成度、言葉の豊かさ、ミステリ愛!

打てば響くチャーミング(笑)な兄妹の推理は、仁木兄妹シリーズの魅力のひとつ。
兄が発言に窮すれば妹が助け、妹が突っ走れば兄がフォローする。
2人でひとつの真実に辿り着く流れは、どんな凄惨な事件にあっても微笑ましい。


<収録作>
「みどりの香炉」
「黄色い花」
「灰色の手袋」
「赤い痕」
「ただひとつの物語」




長いのと、丸っこいのと、二つの影法師が仲よく並んで道路の上を、伸びたり縮んだりしながら進んで行く。(本文より)




記憶が掘り起こせないでモヤモヤ中の硲です、今晩は(・ω・)ノ


ミステリ関連の話題で、
江戸川乱歩のではない「二銭銅貨」の話が上がっていたのを最近読んだのですが、どこで誰が書いた文章なのか思い出せないのです。



なのですが、一応現物に当たるってことで。
「渦巻ける烏の群 他三篇」/黒島伝治/岩波文庫。
の中から、「二銭銅貨」。
微妙にネタバレ。

貧乏な家庭の子・藤二は仲間の少年たちとする独楽遊びに必死でした。
ある日、新品の回し緒を買ってもらえることに。少しだけ短かったその緒は、十銭のところを八銭にしてもらえました。
でも、まだ幼い藤二は緒を新しくしても上手く独楽を回すことが出来ず……



伏線バリバリで、あっと驚く結末ではあるのです。この辺りがミステリ系かな。
7ページの短編中に、人の情の機微と生活が描写され、結末でぽーんと突き放される。(他の収録作品も似た味わいでした)
哀しい結末でした。
んーそもそも、この作品のことではなかったのだろうか。




<収録作>
「二銭銅貨」
「豚群」
「橇」
「渦巻ける烏の群」


以上。