仁木兄妹の事件簿 | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

今日の感想は、積ん読の山から発見した1冊。

「私の大好きな探偵 仁木兄妹の事件簿」/仁木悦子/ポプラ文庫ピュアフル。

仁木兄妹の子供時代~中年期(?)までの事件簿。
もちろん面白い!
この完成度、言葉の豊かさ、ミステリ愛!

打てば響くチャーミング(笑)な兄妹の推理は、仁木兄妹シリーズの魅力のひとつ。
兄が発言に窮すれば妹が助け、妹が突っ走れば兄がフォローする。
2人でひとつの真実に辿り着く流れは、どんな凄惨な事件にあっても微笑ましい。


<収録作>
「みどりの香炉」
「黄色い花」
「灰色の手袋」
「赤い痕」
「ただひとつの物語」




長いのと、丸っこいのと、二つの影法師が仲よく並んで道路の上を、伸びたり縮んだりしながら進んで行く。(本文より)