猫の島調査報告書 -419ページ目

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

毒を食らわば (創元推理文庫)/ドロシー・L. セイヤーズ



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<あらすじ>
副題を付けるなら
『ピーター卿、恋に落ちる。』

砒素に拠る中毒死事件の公判の傍聴席で
貴族探偵ピーター卿が恋した相手は、
なんと
被告席に登場した毒殺犯と目される作家
ハリエット・ヴェイン嬢。

「彼女はやっていない」。
信じるための証拠は直感とハリエットの言葉のみ。
恋に浮かれたピーター卿は、
親友・パーカー主席警部の完璧と思える起訴を、
30日後の再公判までに覆せるのか。
そして騎士道精神に溢れた46人のライヴァルを蹴散らして、
ハリエットの視界に入ることが出来るのか。

<感想>
陪審制度の凄まじさも感じさせつつ始まる本作だが、全編通じてクリンプスン嬢を始め、女性陣の活躍がストーリーを支えている。パブ九輪亭のひとが結構好きだな。
ハリエットは、流石に異常な状況下にあって「死体をどうぞ」のような本領発揮とは行かないもののユーモアを解する頭の良い女性像を見せつけてくれる。
あとはベローナクラブでも登場したマージョリー・フェルプスや、驚くべき老婆、各家の料理番、メイド、もちろん先代公妃と枚挙に暇がない。

ミステリーとしても、かなり状況が制限されている中での服毒ということで、正攻法が正しいのか、盲点をつく方法が有るのか、想像が膨らむ作品である。

ラブストーリーとしては、甘さを求めない人向き。
幻想は現実派のハリエットにすべて叩き落とされる(笑)


とある人が、それは言ってくれなきゃわかんねーよ、とおっしゃるもので、ちとびっくりした。
うん、そりゃわからないと思う。わかるような内容盛り込んでないから。
てか、え? 積極的に遮断はしていないけれど、元々伝えるような場面じゃないと思ったから、当たり障りなく終わらせたって言っちゃ駄目?
オタク故に語りたいことは沢山あるし、だけどよく知らんひとから語られても困るでしょう?

しかも最初っから全部説明してくれると思ってるんだ。
そういう甘え方ができるんだなぁ。

またそれをコミュニケーションの前提とするなら、反対の立場に成ったとしたら自分も何がどう好きなのか、全部説明するつもりだってことだよね?
未だに、なかなか好きなものを好きと言えない癖が抜けない身からすると、非常に羨ましい。
皮肉ではなく、その種の我が儘を言えるってことが愛おしく感じられる。
「毒を食らわば」で、潜り込んだパーティー会場が異常に暑いんで、ピーター卿が「水着を着てくれば良かった」と思うシーンがあるんだ。
 
 
そもそも1920年代の水着ってどんなんさ?
と無学な硲は調べ始めた訳だが。
 
 
最初に出てきた例は、
ボーダーな水着(囚人服っぽいやつですよね、多分)を纏ったヘンリー・メリヴェール卿だったw
 
想像しちゃったじゃん!
視覚の暴力反対。
 
しかも
H.M.のそれは1910年代の流行デザインらしい。
結局20年代の男ものの水着ってどんなんなん?
 
 
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寝付きさえ良くなれば、
睡眠不足も解消されると思うのですよ。
引いては寝起きも解消される、と。

布団入ってから
大体1時間くらいゴロゴロしてますからね……。

今晩は、寒天Pの子守歌でも聴いてみたいと思います。

「不自然な死」/ドロシー・L・セイヤーズ/創元推理文庫。

いやいや面白い。

自然死とされた老婆の死。
実は自然死ではないのではと疑いを持った医者の人生を巻き込み、
ピーター卿を巻き込み、
居合わせたパーカー警部を巻き込み、
転がりに転がって真相に至るまでに大きな波紋を広げた。

バンターまでもが出し抜かれる用意周到な犯人にスリルが高まる本作。
初っぱなから犯人の目星がついているのにこの疾走感。ストーリーテリングの巧さに脱帽である。

また、聞き込みの最中、被害者と目されるおばあちゃまコンビにも興味が湧く。当時としては画期的な人物像なんだよね。
作中一貫した動機やネタも時事色が強く、このシリーズの魅力のひとつである風俗面が強く打ち出されている。まごう事なきエンタメでありながらバリバリ社会派だねぇ。

後にレギュラーになる老嬢・クリンプスン嬢も大活躍!





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つか最近レディボーデン見かけなくて悲しい。
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