コーカサスをサンドイッチ | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

アルメニアについて以前読んだ気がすると思って読書メーターさんを遡ると、
↓これが有りました。


「ソ連のイスラム教徒」/グレース・ハルセル、訳:越智道雄/朝日選書。

 


アルメニアは比較対照として出ていたもので、主眼は隣国アゼルバイジャンですね。
猫調に感想載せていなかったので、以下転記&補足。
 

読了日:2015/11/29 __
10月の半ばに読み始め、読んでる間に色々起きすぎ。
とても勉強になった本だった。
アルメニアの本は数多あれどアゼルバイジャンについて書かれた本は数えるほどだとか。

一番の衝撃で吐きそうだったのは、ソ連ではコーランが持てない(政府により徴収廃棄された)という件。そして1980年代においても、イマーム(司祭のような役割)本人がひとり一冊持つまでしか緩和されなかったとのこと。80年代って俺生まれてんじゃん、何でも読めたじゃんこっちでは……。

※余談:越智道雄というとミステリ者的には「Xの悲劇」の人。
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読中当時の2015年10月にはアンカラ(トルコ)の大規模テロが発生し、年末までイスラム過激派のテロが続いていた時期。

読んでる間に、ロシア民間機がシナイに落ち、レバノン、パリでも自爆、それぞれ数百人の犠牲が出ていました。