夢を見た | 猫の島調査報告書

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

腹が痛くて、こんな時間に目が覚める。


さっきまで居たの話。

隧道と言うのか、山脇の道を歩いているとトンネルに行き当たる。
夏ならば生い茂っていただろう蔓茎にはクシャっとした葉が一枚二枚、穴の上から垂れ下がっている。
藤の白い房を思い浮かべながら暗闇に足を踏み入れる。
一歩々々、左足、右足、また左足。綻ばぬ鼓動に合わせて行くにつれ、後ろから仄かに付いてきた明るさが薄くなり、足先も見えなくなる。
釈迦ならば四方の黎に無音に悟るのだろう。
そのまま進む。
至る出口はなく、私は又ひとつ自由になる。