ピーター卿DVD めも1 | 猫の島調査報告書

猫の島調査報告書

月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

ピーター卿DVDについて。

原作との比較など語るので、ストーリー部は少々ネタばれします。勿論メイントリックや真相はしないよ。



●パッケージ。
今回硲が購入したのは最近編集されたものです。
黄色地に、タイトルとピーター卿のモノクル(片眼鏡)のイラストが入っています。
画像はこれ。


”THE LOAD PETER WIMSEY MYSTERIES”SET ONE /Acorn Media。


猫の島調査報告書-WIMSEY 1.jpg
今回DVDケースが良くなってるんで、
1ケース3入りと、収納力は格段にアップしていますw


amazon.comで注文。北米版です。

UKがあれば日本とは同じリージョンコードなので、PC設定の一手間が省けるんだけど。。。
残念ながら今のところ、新品は.jpでは扱ってません(涙)



●収録作品

Clouds of Witness  「雲なす証言」
The Unpleasantness at the Bellona Club 「ベローナクラブの不愉快な事件」

・イアン・カーマイケル氏(ピーター卿役)のインタビュー(2000年収録)


1972年~BBCで放送されたテレビドラマ

ピーター卿シリーズ1の再録ですね。
コンプリートコレクション↓と同じ内容。
Lord Peter Wimsey: Complete Collection (10pc) [.../Ian Carmichael,Mark Eden,Rachel Herbert
¥14,789
Amazon.co.jp




記事が長くなるので

Clouds of Witness>について。(Unpleasantnessはまた今度)


●ストーリー

 原作そのままです。改変なし。


 イギリス・リドルズデールにあるデンバー公爵の別荘で

 仲間内の狩猟を楽しんでいたある晩、

 公爵の妹の婚約者が銃弾に倒れて発見される。

 別荘滞在者たちの証言は入り組み、重ねられ、

 とうとうデンバー公爵は殺人容疑者として勾留されてしまう。


 素人貴族探偵として有名になりつつあった、ピーター卿は

 兄公爵の大ピンチと知り、意気揚々として事件現場へ乗り込んできた!




●出演者の印象



くらやみまみピーター卿
 公爵家次男。

 悠々自適の生活の中、探偵業に興味をもった人。

 オックスフォード大学出身で、古書収集と犯罪についての著書あり。

 見た目はそこまで特徴的ではないが、その言動から周囲からは変人と呼ばれる。

 ロンドン在住。といいつつ、興味の向くままあちこち飛び回っている。


 前述のとおり、過去にビデオ・DVD化された際は、

 パッケージの顔写真からイメージが違うと大評判wだった俳優さんです。
 長台詞とピーター卿の洒脱なところはそのまま。



ちびギャラバンター

 執事と言って思いつく印象をすべて固めたようなイメージが

 全く崩れないピーター卿の存在感ある従僕。
 ドラマ版では少々ぽやぽやの黒髪&思っていたより硬質な顔つき。横顔が鷹っぽい。



ジジパーカー警部
 スコットランドヤード奉職のピーター卿の親友。
 ドラマ版では、身長は原作どおりピーターより少し高い。

 顔は長くないタイプ。30過ぎぐらいのまんまな印象。黒髪で可愛い感じw。


デンヴァー公爵ジェラルド
 威厳溢れる(体格も)ピーター卿の兄。

 長男気質で融通が利かないが故に、殺人事件の容疑者にされる。

 ドラマ版は年くってたけど、なかなかいい感じ。


レディ・メアリ
 ピーター卿の妹。

 イメージ近かったな。 金髪ボブの美人さん。

 おてんばで甘えっこ気質が更に事件を引っかき回す。

 

キャスカート
 メアリの婚約者。

 美男子……?画面に映ってたのは冒頭だけなので印象に残ってない。
 確かに顎割れw

デンヴァー公妃ヘレン
 ジェラルドの妻。清く正しく美しく。

 本当に首が長い役者さんだったwww


先代公妃
 ピーター達兄妹の母。

 めっちゃ美しい。華やかなイメージ。

 あの変な語りが聴きたかった。



フレディ・アーバスノット
 ピーター卿の幼馴染の友人。

 貴族院議員どころか前閣僚だが、頭の中味はアレ。

 出番が大幅に減って、最初のリドルズデールにしかいないのだが、凄い!
 バ軽いイメージそのまんま。本人ですか?(笑)


事務弁護士マーブルズ
 なかなかいいお爺ちゃん◎

 誇り高く古く良く癒し系。


弁護士サー・インピィ・ビッグズ

 超やり手の高級弁護士。

 弁護側利益のためなら、白をも黒と言わせる論述を展開する。
 ドラマ版・・・えええええ!
 巨体。村山眉毛。顎がカラーからはみ出てるってか乗ってるー。一言で言うなら熊男。
 原作で彫像のようなって言われてなかったか? (彫像ってもいろいろあるが)

 180度ひっくり返した、でもビギーでしかない立ち姿。奴の本質は外見じゃないからな。


グライムソープ夫人
 ピーター卿に色々衝撃を与えた美人の人妻。

 ドラマ版、美人じゃねえし!
 でも焦げ茶の髪に、思いつめたような瞳が印象的でした。

 農家の妻にしては色がめっちゃ白い。




以下ネタばれ気味、

というか筋を知らない人には優しくない内容めも。





●原作との相違点

・原作:パーカーとのリドルズデール捜査は午前中。
→ドラマ:なぜか夜に捜査。真っ暗な中懐中電灯を振り回す2人。
 管理人も寝ているため、パーカーは門を開けてくれる人が居ないので、自分で塀・樹を登り犯人の体力を立証。
 サボテンのくだりはいっっしょ。



・普段の方位磁針付きステッキを置いて行ったためムアで迷った
→ステッキに方位磁針がついてるのに迷うw


・口に肉が入ったままの米国大使
→普通に対面できた大使w
 あの方のカツラと、めっちゃ合成画面の中の存在に笑う


・大陪審は300人超出席
→45人ひとクラスぐらいの規模に


・自業自得で二次被害により死亡したひと
→バンターが止めたので二次被害発生せず、病院行き


・彼女は実家に帰る
→彼女はピーター卿のしつこいくらいの要請により、ピーター所有のリビエラの別荘管理人に!
 それって囲っt……ゲフンゴホン。

 女性権利拡張論者のセイヤーズの作品にこの改変はどうなんだろう?


・エピローグ(ピーター、パーカー、フレディ)
 一部女性読者にはパーカー萌えシーンでもあるらしい、酔っ払いどものわきゃわきゃ。

→丸々カット。イメージダウンを避けたか?w

 

・モノクル

→いや、モノクルしてはいるんだけど。

 パッケージみたいな、鎖もついてるやつじゃなくて、

 側の無いレンズだけのをはめてた! 顔に食い込みすぎ。



以上。


かなり満足。