「破弾」。 更新忘れてた | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目


刑事・鳴沢了シリーズ2弾目を読みました。
「破弾」/堂場瞬一/中公文庫。
<あらすじ>
新潟の事件の深い傷を抱えて、東京は多摩署に居る鳴沢。
捜査に加えられることも無く、
ただ居るだけの彼が初めて派遣された現場には、
かつての彼を彷彿とさせる女刑事と謎が待っていた。

ただのホームレス襲撃事件は、
やがてニュータウンの穏やかな日常の裏で、とんでもない様相を見せ始めるのだった。

<感想>
ヒロインが結構好みな感じだったのと、鳴沢の無駄な頑なさが少し形を潜めていたので、前巻より読みやすかった。
多摩の空気軽いし、作品も少し明るい空気になった。
最近知ったのですが、日本海側は冬でも乾燥しないから、静電気が殆ど起きないそうですね。毎日パチパチしている身からすると驚き。

ストーリーは、まぁまぁかなぁ。前と構造が似ていることも気にならなかったし。
同じミステリー枠でも、本ミスと比べても仕方ないし。

新潟のときも思ったのだが、街の空気感を書いてる部分は好いな。








<めも>
P9
何故多摩署?

P171
ここまでに「つまらない男」言われすぎワロタ。普通に暮らしてるだけなのに鳴沢可哀相w
そもそもアナタ、新潟の事件が無くても、人との距離の取り方ド下手ですよね?

P190
その目撃条件に当てはまる怪しめの登場人物がいる件(笑)

P225
このあたりがよく解らん。人殺しを取り締まらない世の中に変わったらどうすんの? 法に従うで片付けたら、信念薄っぺらく見えるよね。

P252
トレイナー。珍しい表記


P354
“「話を整理しようか」これは、どんな時でも有用な方法だ。”
YES。

P376
トランプの例えは先刻も読んだ。他にもちょくちょく似た言い回しが。こういう書き方が好きなんだろうか。
しかし意外な方向に進んでるなぁ。


P384
目撃条件にバッチリ当てはまる『あの人』の名前が、やっと出てきた。


P403
「直に会って話したいんだよ」
死亡フラグですね、分かります。


P491
うわぁ。そうくるか。