梅雨は明けたのか? | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目


今日はピーカン晴れだけど、
雲がいまいち夏っぽくないなー。

もっと頑張りー高気圧(・ω・)


感想は、何も考えずに手に取ったら
夏場の怪談話にちょうど良さげだった宮部作品。



「地下街の雨」/宮部みゆき/集英社文庫。
地下街の雨 (集英社文庫)/宮部 みゆき
¥540
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●「地下街の雨」
雰囲気は好きだしいい話だけど、これだったら何でもありやん。
途中の主人公の心情や、女の恐ろしい描写が好みだったので、結末が微妙。


●「決して見えない」
霧雨のかかる夜中のタクシー乗り場。
この舞台設定だけでいける。
ショートショートっぽい作り。物語りの巧い作品はいいですね。


●「不文律」
怖い。普遍的な動機なんかなぁ。
起きてしまった事件に対して複数人の証言で進められる物語は希ではないが、巧いなぁ。
本当に、どうして死んじゃったんでしょうね。


●「混線」
(((゜д゜;)))
あるイタズラ電話の顛末。
血、血ーーーーーー!! と思ったあとで、それだけの量で済むのかという疑問も。


●「勝ち逃げ」
頭が良く、教師になって一生独身を通した伯母の葬式の日、ある手紙がポストに届けられた。
う、うううむ。意味は違うけれどポップ・レクイエム。読後感爽やか。


●「ムクロバラ」
ムクロバラの仕業なんです、と殺人事件の記事を持って警察署にあらわれる男。
なんの繋がりもなく犯人すら捕まっている事件を持ってきては連続殺人だと言う。
この実際に我が身に降りかかるかもしれなさそうなところが嫌だ。


●「さよなら、キリハラさん」
一軒家に住むとある平凡な家族。
ある日突然、其れと奴がやってきた。奴はキリハラと名乗り、SF小説ばりの口上で其れを説明する。
SFキタコレ! だった読みはじめの印象がバンバン変わる。
オチが今まで読んだ宮部みゆき作品と違う印象。