「天国」の謎解き | 猫の島調査報告書

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月夜にささやかな酒宴 ことのは積み上げ十年目

週末、愛知県美術館「アンドリュー・ワイエス 創造への道程」展に行ってきた。

精緻なテンペラ画が有名なワイエス。残念ながら91歳で亡くなってしまったが、インタビューフィルムからも90代でも衰えない創作魂の強さが伺えた。絵について話す時は、目がキラキラしてるんだよ。


今回の展示では、
テンペラの作品1点を描くまでの
何枚もの構図のスケッチ・小物の素描・最終的な色彩と陰影の確認であろう、それだけで完成されているように見える水彩画など、所謂習作が多く集められていて、創作過程が伺えるのが特徴。

個人的にはテンペラはきれい過ぎるので、水彩画の方がタッチは好きかなぁ。ドライが多く、アクリルや油に近い重厚感で水彩とは思えない。また細かさが素晴らしい。
美術館自体ももゆったりしたスペースが取られていて、鑑賞に余裕が持てたのも良かった。


全然余談なのだが、
実は硲は子供の頃から「天国」について明瞭な視覚的イメージをもっていた。(not宗教話)

・灰白色の草地
・灰白色の空に一筋の稲光
・左手奥の方に常緑樹の林
・全ての手前、自分の目の前に木の杭にからまる三段の鉄条網
・鉄条網の下の段の右端っこが破れている
・自分の背後には白壁に黒屋根の家が数件、ぽつんぽつんと在る

その鉄条網の向こうが「天国」だと、ずっと思っていた。
別にその向こうに神様とか亡くなった人が居るとは考えていない。ただ、天国と聞くとその景色が思い浮かぶ。あまり普通のイメージではないんで長年不思議だった。


でね、これ↓。ワイエスの「粉挽き小屋」

猫の島調査報告書-粉挽き小屋.jpg

見た瞬間、
おおー似てるよー(゜○゜)、と。

会場で見たのはもっと全体に灰色がかった色味。(写真は絵葉書)
しかも、これ左側の杭の下の鉄条網が破れてるんだ。

すると、自分の「天国」って
この鉄条網の逆側から見た情景なんだろうなぁ。