- ふしぎの国の犯罪者たち―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)/山田 正紀
- ¥840
- Amazon.co.jp
「もっと大きなゲームがしたいの」
なんてバーのママに乗せられて現金輸送車を襲うことになったバー“チェシャ・キャット”の常連たち。
ウサギに似た『兎(うの)さん』
ベレー帽がトレードマークの『帽子屋さん』
寝ているのか起きているのかわからない『眠りくん』
何にも知らないアルバイトのアリスちゃんを合わせたら、立派なワンダーランドの出来上がり。
さてさて標的は、動く金庫と呼ばれる装甲車。
金を載っけている間は犬をひいても止まらない無情の輸送車だ。
おまけに非常ベルは警察に直通。
ひとたび鳴りだせばウルトラマン並みの速さでパトカーの群れが到着するってなしろもの。
4人は無事に金を手に入れられるのか?
警察の包囲網が迫る中、彼らの取った意外な方法とは?
明るく軽いピカレスク連作もの。さらっと入る無情感が作品を締めている。
最終的にハートの女王ことママに首をハネられなければいいけどね

なんにしろ衝撃の幕切れだ。
よもやこんな展開が待ち受けているとは……。
途中で予感はあったのだが、ぶっ飛んだ見事なラストだった。山田正紀だなぁ。
<収録作>
PART1 ふしぎの国の犯罪者たち
・襲撃
・誘拐
・博打
・逆転
PART2
・閃光
・マリーセレスト2
・剥製の島