★「怪盗紳士ルパン」/モーリス・ルブラン/ハヤカワ文庫。
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「王妃の首飾り」が唐突に読みたくなって手に取る。アンファンテリブルなルパンと哀切な物語に満足。
そして初めから1冊通しで読む。
感想:
ルパンかっこいい!!!
子供の頃、ポプラ社版を初めて読んだ時の興奮が蘇える。あの頃はルパンみたいな大人に成りたかったんだ。
間で新潮版も読んではみたのだが肌に合わず、本当に久しぶりと言える本家ルパンだ。
(ごめん、堀口大学。でも「強盗紳士」はないと思う。)
元々なんだろうが、この構成もいいな。
アルセーヌ・ルパンの逮捕
→獄中
→脱獄(ルパン3世でもパロディになってますね)
→謎の旅行者
→王妃の首飾り
→ハートの7
→アンベール夫人の金庫
→黒真珠
→遅かりしシャーロック・ホームズ
ルパンファンなので
基本、ホームズにはいい印象を持っていないのだが、このホームズは良かった。
あっさり謎を解いて、首を突っ込んでこないし、退き際も間違えていない。
しかも
こんな繋がりがあったのか!
と最後の1編になって興奮が一層高まった。やはり「怪盗紳士」から読み始めて間違いなかったな。
マドモアゼルと恋に落ちたルパンは人間臭くて、今考えると『若い』。
思わぬところで彼女と鉢合わせして慌てふためく様なんて可愛らしいぐらいだ。
脳裏のアルセーヌ・ルパン像は、歳月と共に美化されていたのかもしれん。あらためて生身の怪盗紳士と向き合って、そう思った。
さて、続刊を読んでどこまで印象が変わるだろう。
ということで1月、懐古月間である。
いつもか?
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