早くおうちに帰りたいよ~
ということで、家にまつわる連作推理を。
★「家守」/歌野晶午/光文社文庫。
「ミステリ」と「情」と「悪意」の配分がよく、さくさくっと読み終わるも満足感の高い1冊でした。
またまたスタンダードな感じですなぁ。歌野じゃないみたい(笑)。
どの作品もいいタイミングでどんでん返しが入っているのです。(これもネタバレか)
連作の全体で本歌どり作法かと思うが、今のところ決定打がない。
収録作は以下のとおり。
・「人形の家で」
・「家守」
・「埴生の宿」
・「鄙」
・「転居先不明」
好みなのは「埴生の宿」。
埴生の宿(ホーム・スイート・ホーム)が効果的な叙情溢れる短編でした。
死因がわかっても最後までメイントリックがわからなかった!
次点は「鄙」かな。
『いなか、の、じけん』。嘘じゃないけどそういう雰囲気ではない(笑)
主人公兄弟のシリーズがあったら読みたいもんです。双子じゃないかと思っているんだが、読み間違いかも。