まぁこれは紹介しない訳にいかないし。
「青年のための読書クラブ」1/タカハシマコ、原作:桜庭一樹/ソフトバンククリエイティブ FlexComixフレア。
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原作は万人に読まれていい作品だ。
しかし個人的には万人向けではないと思っている作品だ。しばらく、できるなら来世紀まで、せめて自分が60代に突入するまではニ度と開くまいと思った作品だが、
タカハシマコがコミックス化するのなら問題はないだろう。
間違えのない女の子の描き方。
完全原作準拠の展開、及びキャラクター設定である。難を言うならスカートは膝下丈でお願いしたかった。
1巻目ということで、収録作品は以下のとおり。
1章の「烏丸紅子恋愛事件」
正統なるお嬢様学校である聖マリアナ学園の異分子・烏丸紅子が、負の異分子から正の異分子へと変わり、それによって引き起こされた事件の全記録である。
扉絵はシラノ・ド・ベルジュラックこと偉大なる妹尾アザミ読書クラブ部長。烏丸紅子ではないのだね。
2章の「奇妙な旅人」
時代はバブル期へと移り、正統なる学園の権力・生徒会へ新しき波の飛沫がかかる。やがてその一滴が鮮やかに学園を染め上げた事件と、その後日談の全記録である。
前章と同じく権力・大衆・マスコミ・暗躍者・傍観者のロールがはっきりしているため、女子校に縁の無かった読者でも寓話として飲み込みやすいだろう。そう言えば王子の言葉には、妹尾アザミ先輩のその後の暗示が含まれていたね。
扉絵はストレンジャー・オブ・ストレンジこと扇子3人娘。
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