花組さん、2回目を観てきました。


前回は2階席だったのですが、今回は1階センターブロック後方。

やはりこのあたりの席は、舞台全体を観られるし音響もバランス良いですね。

前列の方がちょっと…いやかなりフクヨカな体型で、頭ひとつ分くらい浮き上がって視界ブラックホールを形成していましたが😅


「鴛鴦歌合戦」

1回目に観た時は「可愛いらしいお話だなぁ」で終わっちゃったんですが、2回目だと皆さんの芝居の変化や進化を感じられました。

1階席からだと背景も全部見えて、まるで「まんが日本昔ばなし」のような可愛らしい絵柄にホンワカしました。

お衣装も、2階席で観た時はなんとなく安っぽく派手で時代に合ってない着物に見えたりしたんですが、背景と合わさるとこれは時代劇ではなく和風レトロファンタジーなんだな〜と納得できました。


リピートだとストーリーが分かっているので、中心にいる人物以外も観る余裕があり、周囲の小芝居も楽しめました。

殿による敦盛物語を聞かされている家臣たちの反応とか、蘇芳さんが居眠りしちゃたりとかw


蘇芳役のゆりさん(紫門ゆりや)はやはり上手いなーと思いました。まず滑舌が良い。舞台人としては大前提のはずですが、台詞を聞き取るだけで労力を使う役者さんが結構います(宝塚に限らずね)から、ナチュラルな台詞回しで聞き取りやすいゆりさんは流石です。

月組時代は失礼ながら正統派2枚目であまり役の幅が無いような気がしてましたが、専科異動の直前に演じた高師直でびっくり。

正直、ゆりさんもまゆぽん(輝月ゆうま)もれいこちゃん(月城かなと)時代の月組に残っていて欲しかったよな…他組に取られたー!という気分です。


あ、話がズレた😅

進化していた花組さんのお芝居にクスクス笑って幸せな気持ちにさせてもらって、観ている間はれいこちゃんの退団のことも忘れていられました。



「GRAND MIRAGE!」

私は岡田レビューは嫌いでは無いですが、今回2階席で観てから1階席で観て、さすがに不満が…

岡田先生、2階席から観る人のこと考えてる???


というのも、2階席はホリゾント奥の電飾とか映像があまり見えないから、かなり寂しかったんですよ。セットが少なく床ばかりでスッカスカ😥

1階から観たらマシだったので、ああこれは1階席から観た時のことしか考えてないなぁ、と。シボネーで舞台全体で総踊りさせたいからかもしれないけど、だからといって他の場面もスッカスカだとねぇ…

今の舞台装置は昔と違って変換も早いはず。もう少し工夫を凝らしてもらいたいと思いました。


れいちゃん(柚香光)は次のサヨナラ公演が1本立てだから、これでショーは見納め。

どの場面もカッコ良かったけど、黄色と黒の衣装で男役たちで踊るところが一番好きでした。クラシカルなのも素敵だけど、やはりスタイリッシュなのが似合う。


まどかちゃん(星風まどか)とのデュエットダンスは2場面ありましたが、黒い衣装の方、二人がコンタクトしたままクルクル回る振り(ダンス用語わからんw)が素晴らしかった。

星組のトップコンビも同じ振りをやっててやはり上手かったんですが、他人との軸を互いにキープしながら回転っていうのはかなり高度な技術。私はリフトよりこちらを拍手したくなっちゃいました(笑)


他には、ほのかちゃん(聖乃あすか)の歌声が好きだなぁとか(声フェチw)だいやくん(侑輝大弥)イケメンだなぁとか思いながら、楽しく観させて頂きました。





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昨日の大劇場公演の千秋楽を観て、今日は実家の両親の顔を見てから、今は新幹線で帰京中です。

れいこちゃん(月城かなと)の退団が発表されました。

相手役のうみちゃん(海乃美月)も同時退団です。


もちろんショックですし、まだまだ観たい作品はありますが(特に正統派の日本物、耽美な世界観のものを観たかったな)ご本人が決断されたこと、最後まで応援するのみ!


思うことは色々ありますし、またつらつら語るかもしれませんが、取り急ぎ決意表明w




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夏希さん(水夏希)が出演されているので観てきました。

現在も上演中ですし、あまり辛口な感想は控えた方が良いのかもしれませんが、正直に書きます。


私にはあまり刺さりませんでした。

あくまでも“私には”ね。

名作と言われ何度も再演されている「ミス・サイゴン」も私は苦手だったりしますし、今作をとても気に入ってる方もいるようなので、そこは個人の趣味(?)ということでしょう。


以下、多少のネタバレあり&辛口気味ですのでご注意ください。



まずは良いと思った点。

セットは場面転換含めて良くできていた。

映像も効果的だったと思います。

出演者は少人数で、それぞれたくさんの役をこなしてらしてお疲れ様でした!


だが、しかし…

スッキリしませんでした。

なんでしょう、あまり共感出来なかったんですよね。どのキャラクターにも。

各キャラの設定や背景がリアリティに欠けていて、表面的なイメージだけで作ったような感じがしました。


エミールにいくら絵の才能があっても、他人の話を聞くだけで贋作って描けるもの?とか。

ジャンは悪党ではなく美術オタクなのに、贋作を売るのに抵抗が少なすぎない?とか。

エミール父は妻の死を自分のせいだと責めてますけど、エミール母が浮気していたわけで怒るのは当たり前じゃね?とか。

デジール娘は両親の愛と自分の存在を否定されてあんなに怒ってたのに、気に入る絵を描いてもらったらOKなん?とか。


演者の力技で捻じ伏せてましたけど、観ながら常に違和感を拭えませんでした。



あと、誰とは言いませんがメインキャストのひとりの歌が、とても聞いてられなかったです。

色んな舞台を観ていると、たまにアイドル歌唱な人はいます。宝塚や東宝、四季など出身によってそれぞれ歌唱にクセはあります。

けど、さすがに音が取れない人を出して12000円のチケット代は無いな、というのが本音です。

いや、ほんとあれで本人も周りもOKと思ってるなら、日本のミュージカル界のこの先が心配です。



あ、良かった点を追加。

夏希さんのバレエ姿(ロマンチックチュチュ&トゥシューズ)が観られたのは貴重でした。

可愛かった!