月組バウホール公演、初日から千秋楽まで無事に上演されて良かったです。

おめでとうございました!


千秋楽を配信で拝見しました。

バウ公演も自宅で見られる時代、ありがたいです。東京に住んでるとなかなか気軽に行けないですしね。


初演は映像で1度見たことがありますが、かなり前なので比較できるほどの記憶はなく、でも開演前に劇場内で流れていた主題歌は聞き覚えがありました。名曲。


SNSでは「分からない言葉が多かった」というのをチラホラ見かけてましたが、それって「人別」「木戸働き」「巾着切り」あたりかなぁ?全く問題なく理解できましたが…世代の違いか😅

友人とも話してたんですが、私たちが若い頃は一年中なんらかの時代劇をTVで放送してたんですよね。今の刑事もの(科捜研とか相棒とか9とか7とか)みたいな感じで。だから自然と覚えたんでしょうね。


さて、本編感想です。

ナマで観るのとは没入感は全然違うと思うので、あくまでも“配信”で観た感想です。


正直なところ1幕は少し退屈なところもありました。

特にソロで歌うところで、歌が及第点以上の人は良いのですが…ね。聞きづらくて、お芝居での熱が冷めちゃう人がいました。

えーっと、期待を込めてあえて名指しで言おう。じゅりちゃん(天紫珠李)わかさま(一騎翔琉)ボイトレ頑張ってー!


2幕は芝居で見せていくところが多くて、引き込まれました。

さすが月組!みんな破綻なく上手い。

さらに、みとさん(梨花ますみ)はっちさん(夏美よう)まりんさん(悠真倫)により物語に厚みができて、見応えありました。


特に印象に残った人ピックアップ


まおまお(蘭尚樹)

幇間らしい軽妙さの中に裏社会の隙間を生き抜くずる賢さ、それがバランス良くリアルな存在感がすごい


るりあちゃん(天愛るりあ)

いわゆる悪女なんだけど、色っぽいし台詞も上手い、少しだけ聞かせる歌声も艶があって惚れそうw


まひろくん(真弘蓮)

本当に何を演っても上手いなぁ〜

最初から裏切り者として出てくるけど、何で裏切ったのか説明されなくても判る(伝わる)のがすごいわ


まのんちゃん(花妃舞音)

可愛いわぁ〜まのんちゃんがいると空気があったかくなる感じがする

幸蔵を慕ってたように見えたけど、9年後も巾着切りしてるしサバサバ系?




主演のぱるくん(礼華はる)

初主演おめでとうございましたー!

以前気になっていた滑舌はかなり良くなったので、次は歌唱力アップが課題かな。

背が高く涼やかなビジュアルは最強なので、歌が安定すれば鬼に金棒かと。


あみちゃん(彩海せら)は実質の相手役だよね。ぱるあみ、お似合い(笑)

実力派だし華やかなキャラだし無敵に見える。逆に「コレ最強!」ってものを見極めていくのがあみちゃんの今後の道なのかも。どこまで進化するか楽しみ。


別箱(DEATH TAKES A HOLIDAY、月の燈影)それぞれ題材もテーマも違ってましたが、両方とも確かな芝居力がベースにある。そして“満月”が出てくるところがやっぱり月組かしら。

分かれていた月組メンバーがまた集結する大劇場公演が楽しみです。

木戸銭を貯めなくちゃー!😁




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書こうかどうか迷ったけど、書いちゃう。戯言です。



デスホリ(DEATH TAKES A HOLIDAY)はすごく好きな作品なのですが、ラストシーンだけ「蛇足」と感じるんですよね。


作品として、ね。


サーキ王子がONE MORE DAYを歌い上げて、グラツィアが背中を見せて立っているところで幕…の方が収まりが良いと思っちゃう。


人の気持ちを知った死神が、子を思う親心を理解して、愛するグラツィアの未来を考えて彼女を残して去っていく…

切ないけど、それが愛だよね。

死神は人を知り、愛を知ったのね(涙々)


と思ったのに、結局は彼女に押し切られて連れてっちゃうんかーい!?

みたいな😅😅😅


オフ・ブロードウェイ版のラストシーンが同じなら仕方ないですけど。

そもそもONE MORE DAYは今回の宝塚版に合わせて作られた新曲だから、この曲で幕ってことは無いわけだしね。


でもなー

れいこちゃん(月城かなと)の歌が本当に素晴らしいから、その後グダグダするのが勿体なく感じちゃうのよね。

れいこちゃんの衣装替えのためにダミー死神が出てくるところで、先の展開が読めちゃうし😥

もう少し演出に工夫があればなぁ……


とはいえ、先の展開が読めてても、最終形態の死神れいこちゃんが出てくると「ビジュアル最高ーー!!😍」ってなるんですけどね。

演出の物足りなさを、一瞬で吹き飛ばす最強ビジュアル(笑)


作品としては蛇足だと思うけど、あの麗しき白死神は観たい。


というジレンマ😅




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2回目のデスホリ(DEATH TAKES A HOLIDAY)を3階席から観ました。

初日はやはり舞台上も客席もソワソワした雰囲気がありましたが、2日目は落ち着いていたように思います。

うみちゃん(海乃美月)やおはねちゃん(きよら羽龍)の歌も初日よりかなり安定していました。


れいこちゃん(月城かなと)おだちん(風間柚乃)さちかさん(白雪さち花)あたりは初日から超安定感ありましたけどね(笑)

2日目になると、さらに伸び伸びしていました。


れいこちゃんは衣装トラブル(早着替えのネタバレ😅)がありましたが、服を整えながらも歌い続けて、何事も無く舞台を継続させるのはさすがのキャリア!

ファンとしてはレア度upでお得な気分←こらこら


3階席から観ると、盆の回り方やセットの展開がよくわかって、出演者がその中を見事に動き回るのも楽しめました。



さて、この作品は演出家いわく「コメディ」とのことですが、そう思って観るとむしろ違和感。「コメディ」じゃなくて「ファンタジー」ですよね。

観終わった時にゲラゲラ笑ってスッキリではなく、なんとも物悲しい気持ちが残るのです。


(以下ネタバレあり)


エンディング後、残された人々のことを思うとツラいのですが、おそらく公爵夫妻をはじめ屋敷の皆さんから死神の記憶は無くなるのじゃないかな。

ポイントとしては、死神いわく「生き死にを決めるのは私ではない」

つまり、最初に公爵を脅したのも(自分の正体をバラしたら全員死ぬというやつ)ハッタリだし、グラツィアを生きながらえさせるのも無理。

そして、エヴァンジェリーナおばあさまの「彼が去ればすべて元に戻っていく」という言葉。


すべてが元に戻り、残るのはグラツィアがあの事故で死んだという事実。

それを「死神により連れ去られた悲劇」と捉えるのか「死神を愛したゆえの運命」と捉えるのか。

後者だったら……というのがこの作品なのだと思います。


原作の戯曲の初版が1924年らしいので、今よりもっと「逃れられない死」が身近だった時代なのでしょう。

戦争、交通事故、人類の愚かな行為による死を美化してはいけない。


楽曲も衣装もセットも素晴らしく、宝塚が演るからさらに美しくロマンチック。

ですが、ロマンチックなファンタジーとして観た後になにかモヤモヤとした哀しみが残るのは、実は正しいのかもしれません。


まあ、れいこちゃんの麗しい死神を見ると美化してしまいそうにはなりますが…ね😅



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こちらは観劇前に南青山で食べたクレープ

美味しかったです

生きてるだけで素晴らしい♪