ゆうやだよ
はいはい
どんどんいくよ
ラニー医師が小学校の子供たちのために衛生チェックリストを作ってくれた。
手洗い、足洗い、爪、歯磨き、服装、毛髪。この6項目について。
1月から学校の先生の協力のもと、毎日チェックされて点数をつけることが習慣になっていた。
滞在3日目はその中間発表で、成績優秀者にはプレゼントが用意されていた。
GRAPHISメンバーがプレゼントを渡すように促されたが、学校の先生に渡してもらうことにした。
だってGRAPHISメンバーが渡してしまうと、子供たちはプレゼントの意味が分からなくなる(頑張ったご褒美ではなく、外部のNGOからの支援だと勘違いしてしまう)と短い滞在の中で感じてしまったから。
現に、学校の先生からプレゼントを受け取った子供たちは、自分の頑張りを大人に認めてもらえたようですごく満足そうだった。
ここからが本題
ラニー医師が作ってくれたチェックリストの6項目
一見すべて努力次第で清潔を保てそうに見える。
だけどそれは違った。
問題は「爪」
2泊の滞在を通して気づいてしまった。
現状のルムドア島で爪をきれいに保つのはほとんど不可能であると。
だって爪をきれいにしても30分ほど作業したり島を歩き回るとすぐに俺たちの爪も真っ黒になってしまったから。
何度きれいにしてもすぐに汚れてしまう爪
こんなことは前回8月にルムドア島を訪れた時は気づかなかった。
この現状を知らずに「ルムドア島の子供たちはほかの地域の子に比べて爪が汚かったね。なんとかならないかな。」と話し合っていたことがすごく恥ずかしい。
よく言われる「先進国の上から目線」ってこういうことだったのかな
同じ生活環境で同じ目線に立たない限り本質なんて見えてこないんだね。
実感した。
もちろんラニー医師が作ってくれたチェックリストで子供たちの意識が変わっていると思う。
俺たちも手洗い、足洗い、爪、歯磨き、服装、毛髪すべてが清潔に保たれている状況を作りたい。
だけどそれは今のルムドア島ではできないかもしれないんだ。
できることとできないことの線引きをしなきゃいけない
選択と集中
はじめから全部を良くしようなんて考えてはいけない。
小さなことをコツコツ積み重ねる。
小さなことが積み重なり大きな山となったときに初めてすべてが解決するんだ。
日本でのミーティングで「問題は山積みだー。」なんて話していたけど、この意識を持たない限り話し合いに何の意味もないんだね。