翔です。
前回の記事にも書いた通り⇒異国に行って感じること
関西に行った際に
あいりん地区に行ってきました。
そこどこ?って思う人(実際に関西の人でもいたので)もいると思うので
地理的なところを説明すると
JR新今宮駅の南側。萩ノ茶屋駅までの間のことを指します。(大まかに言えば)
駅に着いて改札を出てから
階段を下りている段階から
どことなく空気感が違った。
自分の五感をフルに使って
自分の目の前の現実を受け止めようとした。
でも
ただただ
信じることができなかった。
ここは本当に日本なのだろうか?
あいりん地区一帯を歩きながら
何回思っただろうか・・・
写真を撮ろうなんて
とてもじゃないけどできなかった
何か一言だけでもインタビューして帰ろうと最初は思っていたけど
声を掛けることさえできなかった
向こうの人たちの僕に向ける視線が
ただただ痛かった
あいりん地区を歩くだけで
その光景を見るだけで精一杯だった
道路をひとつ挟んで
駅の目の前には
あいりん労働公共職業安定所
という日雇い労働者が集まる仕事紹介所がある
その建物の周辺で路上生活をする人たちが多い。
自分が訪れたその日は
雨が降っていたせいか
あいりん労働公共職業安定所の建物周辺には
空のペットボトルや空の日本酒のビンが
綺麗に列を作るように大量に並べられていた
周辺の人たちにとって
雨も貴重な水分ということなのだろうと
思った。
ここは本当に日本なのだろうか?
その光景を目の当たりにしてから
自分の中での問いかけが始まった。
近くには
タバコとお酒の自動販売機が
たくさんある
タバコの自販機は
今となっては珍しくなってしまった
タスポがなくても買える自販機だった
普通の自販機もたくさんあったけど
値段は大体が50円の自販機。
言葉が出なかった。
奥に進んでいくと
お弁当屋さんや小学校があった
お弁当の値段も200~300円がほとんど
簡易ホテルの宿泊が
1500円~
日雇いの仕事を手に入れられた人が利用するらしい。
更に奥に行けば
小汚いアーケード商店街
しかしシャッター商店街
商店街の入り口には
おばあちゃんが
どこから拾ってきたかわからないような物や
漫画などを広げて
露店を開いていた
商店街も営業をしていたのは
立ち飲み屋
パチンコ
定食屋
酒屋
薬局
だいたい
このどれか
立ち飲み屋とパチンコの割合が非常に高くて
酒で嫌なことを忘れる
パチンコで少ないお金を少しでも多く膨らまそう
そんな風に利用されている感じがした
あいりん地区に唯一あるスーパー
玉出スーパーにも足を運んでみた
実家暮らしのため
普段からスーパーに行くわけではないけれど
値段は相当安いことはわかった
野菜果物コーナーは少なめ
肉、缶詰、カップ麺、お惣菜コーナーが多め
(あくまで個人的な感覚だが・・・)
でもそこに来れる人たちは
少し小綺麗な恰好だった気がする
一時間くらい掛けて
あいりん地区一帯を
見回した後に
やっぱり
この現実を受け止めるのが
なかなかできなくて
立ちすくんで
しばらく動けなかった
JR新今宮駅の反対側の
出口から出れば
新世界(ワンピースではなく串カツで有名な)
通天閣
天王寺動物園っていう
観光地が存在する
でも、その目と鼻の先で
今を生きるのに必死な
人たちがたくさんいる
日本の
表と裏
光と影
の位置関係があまりにも
近すぎて・・・
近すぎて・・・
カンボジアや韓国の電車内でも
価値観が大きく
ぶち壊されたけど
自分の中では
あいりん地区が一番衝撃的で・・・
日本から飛び出すことで
日本の良さがわかって
日本のことをもっと好きになって
その大好きな日本に
こういう
現実があることを知って
その現実を実際に目で見て
支援するってなんなんだろうか?
この疑問が頭に浮かぶ
正しい答えなんてないのだけど・・・