あれは中学2年生の頃だ
当時、俺は軟式テニス部に所属しており
休日などに他の学校との交流試合が行われていた
普段はどちらかの学校内のコートでやるのだが
たまに大会などに使用されるコートが何面もある
大きなテニス場に行く事があった
その日は、何校かのテニス部が集まる交流試合だったため
青葉山コートという大きなテニス場で試合が行われた
ここは青葉城址と広瀬川の間にあり、その横には竜の口渓谷という
貝の化石等が採れることで有名な渓谷がある
午前中に行われたトーナメントで俺は準決勝で敗れてしまい
午後から行われるリーグ戦までの時間を持て余していた
「おい!暇だからさぁ、渓谷の方に行って化石とか見つけちゃおうぜ」
と、俺とペアを組んでいる斎藤が声をかけてきた
斎藤とは一年の新人戦の時からずっと組んでいて、奴が後衛で俺が前衛だった
当時の軟式テニスはハッキリと前衛・後衛が別れており、後衛はロブを繋いで
隙があったら打ち込み、前衛は打ち込まれてくる球をボレーしたりスマッシュしたりするという形を取っていた。
サーブをするのは後衛のみで、レシーブは前衛・後衛交互に返していく。
現在はルールが変わってしまったらしく良くわからないが、前衛もサーブを
するようになったらしい
まぁ、そんな事はどうでもいい
兎に角、負けてしまったのでやる事が無くなり、奴が声をかけてきた
正直なところ
(おいおい・・・なんでおめぇーと化石なんか採りに行かなきゃならねぇ~んだ?)
(俺は女子の試合が見てぇ~んだよ。つーか試合じゃなくてパンツが見てえんだよ)
(冗談はその長い乳首だけにしておけ)
と、思ったが当時は純情な少年であったため
そんな事は絶対に言えるはずも無く
俺「おぉ!いいねぇー、行こう行こう!」
と答えていた
今なら
「うるせぇぇぇ!!俺は揺れ動く胸と生パンツが見てえんだようぅぅ!!」
と言いつつ、何か長くて硬い棒のような物で上手に前頭葉あたりを破壊してやるのだがいかんせん、中学生、まだまだ恥ずかしいという気持ちの方が大きい
いきなり話は変わるが、コンビニで店員さんがかわいい女性の時は欲しくも無いエロ本や風俗雑誌を敢えて購入し(もちろんエロ本のみ、それ以外は買わない)ソフトセクハラをする事が最近のささやかな趣味である
そこ!!引くんじゃね!! ついてこい!
んで、まぁ、2人では寂しいので午前中で早々に負けた奴らを引き入れ
「THE ときめき敗北者3 ~約束のあの場所で~」を結成し5~6人で渓谷へと向かった
そこは、中央に細い川が流れ、両岸が切り立った崖になっていた
歩いていけそうだったので、俺たちはそこを上流へと向かった
上に行けば行くほど、大きな岩が多くなり崖の斜面も急になっていった
しばらく歩いていたが、いい加減疲れてきたのでこの辺で化石を探そうという事になった
そこは、大きくごつごつした岩がやけに多い場所で、両岸の崖には何層にも重なった見事な地層が顔を覗かせていた
それぞれが、思い思いに散らばり探索を開始
しばらくすると、少し上流の方から俺たちを呼ぶ、斎藤の声が聞こえた
おお!化石を発見したのか?
声が聞こえた方へと走る
そこには斎藤が1人で大きな岩の上に立っているのが見えた
俺 「なんであんなとこにいるんだ?」
みんな 「さぁ?」
俺 「あんな岩のところに化石なんか無いだろう・・・」
とにかく斎藤の所に行ってみた
俺 「どうした?化石見つかった?」
斎藤 「いや、見つかんない・・・」
俺 「あぁ?なんで俺たち呼んだんだよ?」
斎藤「この岩・・・見てみ?」
俺 「ただの岩じゃねぇか・・・ん?なんだ?・・・この染み・・・」
斎藤 「何かが・・・こう・・・ぐしゃっ!!ってなったような・・・」
みんな「おい・・・周りの岩にも同じような染みがあるぞ・・・」
全員 「・・・・・・・・・・・・・」
ふと横を見ると、一緒に来た友人の1人がじっと上を見上げている
・・・・・・・・・・・・・・・
全員がその視線を追って、一斉に上を見上げる
そこは自殺の名所
「****橋」の真下だった・・・・・