JCBのカードで国内のパッケージでしか使えないクーポン20kを年度内に使わないと無効になるのが惜しくて旅行を計画。
遠くに出るほど移動費用がかさむのがもったいないのと体が楽なのとフィットネスが使えるのと正月で観光地は混んでいるという貧乏人根性で市内のホテルをチョイス。
結果駅前のタワーズにある名古屋マリオットアソシアに一泊。
ゆとりの出た予算で少し食事に予算を回し飲食サービスの研修と言い訳を重ねて。
最上階のミクニナゴヤさんで日本のトップクラスのフレンチを女房といただくことに。
しかもアブニールと称する同じフルコースでも特別(お値段も)メニューをお願いした。
もちろん女房は肉を食べられないしアレルギーを避ける指定で。料理研修も兼ねてうちの厨房をしている息子も泊まらないけどディナーだけ参加。
部屋は南向きの47階コンシェルジュクラスのデラックスツイン。
女房はディナーの前に着物に。
眺めはこんな感じ。近くの建物よりもこの客室の方が高い。
このコンシェルジュルームというのはラウンジ利用が含まれていて3時にはアフタヌーンとしてケーキ、夕方カクテル、夜ナイトキャップ、朝朝食、もちろんフリードリンク付き、そしてフィットネスの利用が含まれている。チェックインも2時からラウンジで一足早くできる。
ケーキは正直つきなみだったしナイトキャップもボリュームがあるわけでは無いが若くない高齢者には十分ではと思う。ゲストも3、5kエキストラ出せばラウンジに各時間入れるが率直に言ってコスパは良いとは言えない。
18時に最上階にあるミクニナゴヤへ。
中身はネットで検索すれば分かる。
前菜からデザートまで一品ずつ手の込んだ仕事が運ばれてくる。
私もたくさんフレンチやフルコースを食べているわけではないがフレンチとしてはやはり超級だと思う。
ウエイター、ギャルソンスタッフも気さくで実は冒頭から飲食を私たちもやっていて食べ歩きしながらいろんな勉強をさせてもらっていると白状した上でいろんな質問もしたが忌憚なく答えてくれた。
彼らもいろんな食べ歩きや研究はやはり欠かせないという。
ブラックじゃない?と不躾なことも尋ねたが彼らはミクニ直属ではなくてホテルのJR東海と雇用契約をしているスタッフなので理不尽な徒弟制度のようなブラック環境ではないらしかった。
最後に感想を逆に聞かれた。
女房も息子も偏食があるが、普段うちでは食べられない食材だった海老や鮑も食べられたのは調理の力だと満足していた。
ただ私個人はあえて正月特別メニューというならどっか主張があっていいのではないか?私はどこに正月「らしさ」があるのか見つけることができなかったと伝えた。
正月らしさ、例えばおせちの食材をフレンチで仕上げたり盛り付けに何か仕込みがあったらとか期待していた。
そんなのフレンチの素人の浅はかな、ベタな妄想なのかもしれないが、はっきり言ってゲストはごくごく一部を除いて大多数がそのズブの素人だ。
わかりにくい味に正月らしさを仕込んでも気づかれないのでは意味がない。
奇しくも年末、天皇の料理番というドラマの連続再放送を見ていたが、当時のホテルリッツの総シェフ、フレンチの巨匠と呼ばれたエスコフィエが料理は音楽だと表現するシーンが出ていた。フルコースには音楽のような流れがあり、ストーリーがあるという例えだと思う。
記憶に残る料理には必ず背景がある。
幼い頃母が作った味噌汁であったり、高校時代学校を抜け出して近所で友人と食べたお好み焼きや焼きそば、社会人になって友人と一緒にたべた下町の安いどて煮だったり、死ぬ前に母を連れ出して行った回転寿司のトロの溶け具合だったり。高級なものは意外に少ない。そう言えば父がはぶりのいい頃冬になると必ず連れていってくれた料亭のてっちりとかないわけではないけど、その料亭も廃業されたと聞く。味覚そのものではなかなか記憶できないことが情景と一緒に蘇る。
今回も駅前の最上階のフレンチという背景は記憶できる。しかし正月はなかった。
あれはシェフに伝わったかどうか?一笑にふされたか?また機会があれば尋ねてみたい。
部屋に戻ってシモンズのベッドで休んだがどうも寝ていても落ち着かない。ふわふわの枕はどうも私には合わない。
先月ハワイのホテルを2軒梯子したけどどちらも夜寝ているとき、特にワイキキなどは一晩中救急車の音がなっていた。アウラニでも結構隣室や階上の水音や雑音が聞こえていたがこのマリオットは非常に遮音ができていてジャパニーズクオリティーを感じさせた。高層階ということもあるが隣室の雑音も伝わらないから素晴らしい。でも寝が浅かった。
翌朝予定通りフィットネスで今年初泳ぎ、朝7時からだが一番に行っても7人ほど先客がいた。もの好きは私だけではなさそうだ。
プールは20mで3レーン設定されている。
スイムは1レーンだけなので先客が居たため私はトレッドミルで走って時間を待つことにした。
業務用のトレッドは多機能で斜度やスピードを心拍数で変更していくワークアウトがプログラムされている。
私もそれでのんびり30分ほどジョグするつもりで乗ったらとんでもない。スピードは時速6−7でも斜度が11度とか箱根5区並みに上がったり下がったりちょっとしたインターバルになった。
それが終わる頃すでにプールはジャグジーに浸かる人以外プールエリアに居なかった。のんびりフリーと4種メドレーで初泳ぎできました。
せっかく駅前に来たので10時にチェクアウトして荷物を預けて女房と映画を見に行くことにしていた。
今時の映画、シネコンは座席指定、ネット決済は当たり前。うちのライブもこうなっていくのかな?と興味津々。
スラムダンクも関心があったがこれは間違いなくネットでやるだろう。で売れないと当分見られそうにないと思い見たのはWhitney Houston。
開演10分前になると入場を促すアナウンスがロビーに流れる。
私たちの5分前ガラスの孤城には若い子たちがゾロゾロ続く、続く私たちは年代層がその30年以上上というあまりにも明快なコントラストに苦笑してしまう。
Whitney Houstonは数十年前、近所の今で言う日本ガイシホールに当日券で女房とライブを見に行った。映画で見ると麻薬でボロボロになっていた世界ツアーだったんだなあーと感慨深い。
生きててくれたらきっともっと素晴らしいシンガーになっていただろうと思うとすごく侘びしい感傷に襲われていた。
人生は儚い。だからこそ今の一日、一日が尊い。
散財したなぁ、今日から仕事してよそ様に喜んでもらうことに腐心しようか。



