看取りました | 雲の呟き

雲の呟き

流れる雲のように、浮かんでは消えていくものの名残を文字にしています。
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「読んだよ」程度のコメントはご遠慮させていただいています。
悪しからず御理解願います。

たくさんの方々にご心配をおかけしました。ありがとうございました。

 

今日早朝に父を見送ることができましたのでご報告させていただきます。

 

思い返すと昨日血圧を測るときに少し動悸らしい脈を確認しており、心臓の機能が不安定になっていたようです。

ぜーぜーと息をしているので呼吸を整えるのにお経を読んだらと柄にもなく一緒に般若心経を読んで聞かせたのが最期になりました。

 

今朝4:40ごろ母が父の様子がおかしいとおこしにきました。駆けつけると寝室の脇に作ったトイレで座ったまま動く様子がありません。

母の気づかないうちに一人でベッドから起き上がって用足しに入ったようですが、そのまま気を失うように心臓が止まったらしいです。

 

息子を呼ぶように母に伝えその時にはもうことを理解したうえで父を抱きながら

「お疲れ様でした。ありがとうございました。」と声掛けをして駆けつけた息子と父を抱いてベッドに移し、着替えをさせていた時には

まだぬくもりが残っていました。

 

近くの葬儀会社に電話を入れると聞いていた通り死亡診断書が無いと何も動けないということでした。

 

そこで4時台で主治医を起こしても申し訳ないと思い6時まで待って電話をいれても祝日なので留守電しか出ません。しかたなく出向いてインターホンを押しても返事はありませんでした。

 

実はこの主治医の隣が所轄の警察署なのでその足で警察に行って相談しました。どこか死亡診断書を書いてもらうところかいつもの主治医に連絡を取ってもらえないかと思ってです。

 

ところが警察は立場の違いで自宅で亡くなった場合は原則「変死」扱いをするといいます。変死でもなんでも検死で解剖みたいなことにさえならずに死亡診断書が出るならと地域担当の警察官が同行して自宅に戻ることになりました。

 

自宅に戻ると警察は医者では無いからとりあえず救急を呼んでしまいました。ほどなく救急隊が来たのですが、救急隊は救命が担当なので心臓が止まっている父にAEDや心臓マッサージを施す処置を始めようとしました。

 

そこで救急隊に事情を私が話して90の爺さんにガンガン心臓マッサージなんかしたら肋骨が折れるでしょうし、遺体を損なうような蘇生処置はしないでくれと頼みました。訪問看護士さんには連絡がついたのでそちらのほうからも警察に事情を話てもらいました。

 

事情を理解した救急隊は私の頼みを聞き入れてその場を警察に任せて引き取っていただけました。

 

今度は検死官と刑事課の登場になります。各部署現行の法律ではその各自の責任の範疇の業務ですから認めざるを得ません。

 

いずれにせよ私のほうはまったくやましいことはこれっぽちもありません。

 

結局最終的には所轄から休日でも動いてくれる医師を探していただいて来ていただき死亡診断書でなくて「死体検案書」というのを一筆かいていただくことができました。ことの経緯が違うだけで法律的には同じ効力なものだそうです。ただ結構な費用(この病院は休日料金6万円でした)取られます。

 

死因は「老衰」でした。1か月以上ほぼ点滴だけでつないできたのがことつきたということでしょう。検死官が採血も骨髄液も取ったようですがその成分から脳梗塞などの疑いはないとのことです。

 

それからようやく業者さんに動いてもらって通夜、葬式の手配、予算と細目を取り決めて枕経をお寺さんに来ていただいてやっと落ち着きはじめました。

 

娘たちは喪服を着るのが初めてで調達に駆け回るなどバタバタしています。

 

自宅で看取るのは休日だと大変な流れになります。これから高齢者を永く自宅で介護するケースが多くなるのでしょうが、もう少し簡便にしかも故人の尊厳を保てる様式になることを願います。

 

父にとって良い息子でいられたか確信はありませんが一緒に過ごせた56年は濃厚だったと思います。

 

安らかに。