このまる3日間近い時間できちんとまともな皿の上に載った食べ物にありつけたのはカプリ島だけ。ほとんどがBoxランチみたいなものかBARでスナックしか口にしていない。研究テーマはレストランテではないから勉強しているともいえるがさすがに辟易しがちなのと移動で胃がもたれて夕食に出る気にならず休む。
宿はHOTEL ARCADIAというTrip Advisorではかなり口コミが悪く日本を出る前にHISにグレードを変えられないか交渉したところ。郊外にあって市街地までバスで30分はかかる。団体で契約をしているから無理だと体よく断られた経緯がある。諦めて寝るだけと覚悟を決めて入る。
予想どおり期待していなかっただけむしろ落差が無くてよかった。ナポリのホテルもスタッフはそこそこ親日なのか丁寧で対応が悪いわけでもなく、ただいかんせん立地と設備が程度が低い。
郊外であれば移動にバスをチャーターすることになる。スタッフも移動の時間を不確実ななか読まないといけない。それとホテルが安いのとどっちをとるかだろうがツアー会社はその点、再度検討すべきだろう。
翌日ローマ自由行動だった。が午前中だけバチカンの半日観光のオプションを申し込んでいる。この出発が6:00頃という。のんびり夕食をとっていて寝過ごせない。この日もboxランチを人数分もらって就寝(-.-)まさに合宿モード。
さて早朝起きだしてローマ中心部までバスで移動。想像どおりローマのオプション斡旋会社に丸投げ。ツアーの集合場所では1時間以上ロスタイムがあった。そこで時間のあるうち近くの名所に娘たちと1dayチケットを買ってメトロに乗って出ることにした。
午後からは自由だったし地下鉄とバスを乗り継いで帰らないとホテルに戻れない。1dayが6euroなら必ず元が引ける。ローマはほぼ十字に地下鉄ができていて東京の鉄道事情に比べたら(パリも割と簡単で使いやすい)しごく明解にできている。

2駅乗るとスペイン広場に出た。そうそう有名なローマの休日の1シーン。あそこです。早朝7時過ぎではさすがに人通りは少なく、周囲を掃除する人とか、近くに宿泊中の観光客でアジア人は私たちだけ(^-^;貸切で写真を撮る。

でまたどっかでエスプレッソを飲もうということになった。動物的勘で南に下るとたまたま練習を終えてストレッチをしていたランナーが居た。どうもランナー同士(こっちはこの時走っていないが)だと警戒心が無い。この辺においしいエスプレッソを出すBARが無いかと尋ねると、この道を下って一本目を右に5mぐらいいくと見た目は汚いがうまいエスプレッソを出す店があると教えてくれた。ぐらっちぇ(^.^)
言われたとおりにその店にいくと、狭い間口の玄関でタバコをくゆらせながら通りを眺めている中年の女性を見つけた。もう少し若ければジブリの紅の豚に出てくるマダムジーナみたいな整った顔立ちのご婦人(以下あえておばさんと呼ぶ)「コーヒーが飲めるか?」と聞くと「なんだこのアジア人は?」と言わんばかりの反応。こんな時間にカフェに入るアジア人はよほど珍しかったのだろう。
娘二人とオヤジで中に入ると年季が入って落ち着いた地元のカフェスタンド、いやBARという感じのしつらえで、このおばさん、みずからマシンを扱いエスプレッソを出してくれた。ほどなく近所の常連と思しき労働者風住民男性が数名ドヤドヤと登場。こちらも「なんだ?このアジア人?」とガン見され(*_*)そんなに不思議か?
中の一人がエスプレッソにカウンターの上のココアパウダーをかけている。あまりおいしそうなので娘も入れてみたらこれが相当いける。話していて半分も分からなかったが少なくとも軽蔑されているわけでは無い。むしろ少し歓迎してくれているフランクな感じに周囲はすぐに和んだ。
みんなカウンター越しにワイワイガヤガヤ。仕事前に気つけにエスプレッソを一杯だけ流し込んでは私たちよりも先に出ていってしまった。娘がバリスタを日本でやっているというとおばさんすごく優しくしてくれた。少し先入観が入るが実はここでのエスプレッソショットが今回の旅行中のベストショットである。
