外国語 | 雲の呟き

雲の呟き

流れる雲のように、浮かんでは消えていくものの名残を文字にしています。
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町の中で海外の観光客から急に英語で道などを尋ねられたことはないだろうか?

「日本に来たなら挨拶ぐらいの日本語覚えてこいよ」「こいつ英語すら話せない日本人をどっか卑しく思ってないか?」とついついわずかでも考えてしまう。それでも笑って親切を装うのは寛大な日本人の「性」である。

来月イタリアとフランスに弾丸視察することになっている。

「よそ様の土地に行くのにその地の言葉で何も話せないというのは失礼なことだ」という窮屈な美学のために、にわかづくりにもイタリア語会話を少し勉強していくことにした。

フランス語は自慢はできないが若いころ少しかじっていて、単語だけは少しわかる。それでけでもちょっとは渡り合えるし、どうしょうもないときは「度胸だけ英語」で逃げ切る自信はある。

ということでイタリア語に集中して電子辞書片手にネットや某国営放送の会話番組をみて取り繕うのだが、これがちっとも入ってこない。

 8bitのPCの登場以来、記録魔の性癖であらゆる事を記録してきた。PC上で。以来「記憶する」ことを放棄してきたに等しい。言い訳がましく「考える」ことに特化してきたと思っている。

携帯やワンタッチボタンの無い固定電話の無い時代には取引先の番号など、大量な数字もよどみなくほとんどそらんじることができた。

ところが今はどうだ?何も覚えられない。

家人との会話でも「明日どこ行くって言った?」に娘「何回聞くの?いい加減にして!」
と認知症ではないかと疑いたくなるぐらい。

自信はないが幸い今のところ重要なことは忘れないで済んでいる。たいていどうでもいいことはあっさり忘れる。

今更数日過ごすためだけに勉強というのも馬鹿馬鹿しいが、旅先でわずかなやりとりでもできることは人生を豊かにすることだと信じている。