石垣島トライアスロン2013 | 雲の呟き

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今年も石垣島トライアスロンに参加しました。ですが去年と比べるべくもなく結果らしいものはだせません。三種目ともベタ遅れ。

言い訳はいくつもあるけど結局ここにいたるまでの熱意にかけていたと思います。下手な練習でとりつくろってきたけどあれだけで自己記録更新とは烏滸がましい。

 スタート前小雨が時折落ちてくるなかスイムトライが始まる。足をいれてみると結構冷たい。オフィシャルは確か20ど以下だと言っていたと思う。第8ウェーブの私はスタートまでの待機時間の長いのもあり体の芯まで冷えるのを嫌って泳ぐのを辞めた。  


 私のスタートグループ第8ウェーブはトップから21分後にスタートする。各ウェーブはロープで仕切られている。同じウェーブにホテルで同階に来ているOC氏と隣合わせになりました。彼はコロラド、デンバー出身で沖縄在住の29歳、たまたま同じ階の廊下でバイクをくみ上げているときに私が声をかけたので顔見知りになったばかりの青年です。話しているとオリンピックディスタンスは初めてで個人一般参加らしい。「Let's have fun!」と声を掛けて飛び込んでいく。かっこいいなぁ(-.-)くやしいが55歳のオヤジはこれからもがきにいくんだと英語で言いたかったけど「もがく」が表現が思いつかなかった。


 さて肝心のスタート、スイムトライをしなかったのがいけなかったのか、集団泳の厳しさもあって鼻呼吸から口呼吸にしばらく切り替えられなくて苦労した。呼吸を整えてやっとスイムらしく流れ出したとたんライフセーバーにコースが右寄りだという指示を数回受けブイに照準を調整したらにわかに選手が集まりだしコースロープ沿いに数十人のひとだまりができて前に進めなくなる。


 後でガーミンのGPSデータを検証してみるとスタートから300m前後の地点。昨年もこの地点で速度が一度「ゼロ」を示している。毎年鬼門のところらしい。



 人なのか潮なのかわからないまま流されてコースロープちかくで立ち泳ぎをするはめに。回りの様子を確認しながら脱出ルートを探すが見いだせずすぐちかくに私のチームメンバーS氏を見つけ声をかけた。しばらくしてやっと前が晴れてきたようなので動きだした。この300m地点の100mラップが6分前後を示しているから長く感じたがおよそ4分ほどこの箇所でロスしている。


 それからも混雑は続き激しいボディコンタクトが続く周回一周目は回りの動きに合わせていくほか手だてはなかった。1周め上がってガーミンで22分がよめた。このまま二回目が同じなら、、、リタイアの文字が頭をヨギッタ。気持ちを奮い起こし2周回めへ。日差しも暗くブイが上手くみつけられない。それでも1周め毎ストロークブレスをしなければいけなかったのが2ストローク1ブレスと1ストローク1ブレスを交互にできるぐらい周囲はあきはじめていた。スイムあがって39分。昨年より6分もおそい。



 バイクで必死に漕げたらと淡い期待をもってトランジションに向かう。バイクでは3度ほど試走している。住んでいるときはトラックでよく走って知り尽くしているとまでは言わないが、好きなコース。


 去年長く石垣で暮らしているときご近所にお住まいの方が10㎞地点の沿道に愛犬「すーちゃん」をつれて応援に来てくださっているのを発見。「わーNさん来てくれてたんですね(*^。^*)」と瞬間でしか無いけど応援にこたえて、ここから25㎞までアップダウンで苦しいところ。力出ました。


 苦手な坂をモガモガしているとスイムで無駄話をしていたS氏が後ろから迫ってきてここでも「スイム大変だったね」とS氏。「楽しみましょう(*^。^*)」と涼しい顔をして抜き去って行った(*_*;


 まそれでも苦労していた峠越えを10日連続の踏み込みのおかげかすーちゃんのおかげか以前より短く感じて終えることができ大好きな宮良のダウンヒルの上までやってきました。


 直後これも去年カヤックでお世話になったオリオンのH氏に追いつく。実は彼とは初対面。ゼッケンが近いのでスタート地点で会うのを楽しみにしていたのですがスタートでは会えず。ここで寄寓にも挨拶をかわすことになる。ハジメマシテもそこそこにダウンヒルの好きな私は「ゴールで会いましょう」と言葉を残しかわしてトップギアで踏み込みながら落ちていくことに。


 GPSで61.1㎞/h、去年61.5だったようなので去年よりわずかに遅い(^-^;でもおよそ2.1㎞高低差58mを一気に落ちるのは普段練習では危なくてやらない。むろん危険な分神経は張りつめていて前が飛ばされないように力いっぱい抑え込み路面に集中しているのだけどこのスピード感はバイクならではの快感だ。


 島の東海岸沿いを巡航後、市街地に入るところできつくはないが最後の坂になる。当然速度は遅くなってもがくのだが左側に応援してくれている、たぶん近くの大浜小学校の子供たちだろうか?もがきながら左手を出して何人もハイタッチをかわし上っていく。バイクでしかもレース中にこんなことするのは初めて。楽しい。


 ファンライドのままゴールと思ったらバイクを下りるところでもうランが終わってゴールする選手たちとトランジション前で交差しそうになる。マーシャルがバイク側を待機するよう指示している。去年もこんなだったかな?クロスしないようにコース決められないのかな?


 ライド中ほとんど給水なしで来てトランジションで飲む。だったら積んで乗ることなかった(^-^;さてあとラン10㎞。すでに記録更新はかなり望み薄になっていて消化試合になりかけている。


 バイクのあとのランはただのランとは違和感ある。しばらくこなせないでいるうちに右足裏が痛み始める。右足踵から足裏の腱が使えない、弱った。右足はこのところ不調続きで疲労抜きを大分してきたつもりだったけどバイクの踏み込みで使ってしまったのかもしれない。


 ほとんどジョギングのところをさっきバイクで抜いたはずのH氏が私に声をかけながら軽やかに抜き去っていく(*_*)恐れ入りました。それでもラスト1㎞、チームメイトのT嬢やCコーチに気合いをいれてもらって踏ん張りがききました。先にゴールしたはずのH氏もS氏も探しましたが結局その場ではお会いすることができませんでした。


 私の所属チームのトップエリートがつぎつぎに表彰され一般の男子も女子もアベック優勝。すごいなぁ(^.^)


 最後にホテルの部屋に戻ると悲しいニューズが入ってきました。今日の一般のスイムで死者が出たということでした。しかも私と同じウェーブで。


 彼は経験者だったようですから泳力は十分あったはずです。腕をコースロープにかけた状態で見つかったらしく、スタートから49分後に見つかって病院に搬送され3時間後に息を引き取ったとのことです。


 原因はまだ公表されていませんがロープに手をかけていたのなら意識を失ったあと水を飲んだ線が濃厚でしょう。一緒にあのバトルの状況に居たのですからかなり過酷だったと思います。誰もが一歩間違ったら加害者にも被害者にもなった。ひょっとしたら知らないうちに侵しているのかもしれません。非常に残念です。


 私の娘が「お父さん結構危ないスポーツしてるんだね」としみじみ言うのですが反論のしようがありませんでした。若いうちから競技でやってくるエリートならいざ知らず。中年オヤジが健康のために始めたスポーツで負荷をかけすぎて故障したり健康を壊したりしたのでは本末転倒というもの。ましてや命を無くして家族や回りに迷惑をかけてはいけない。もちろん被害者の方もそのつもりだったことでしょう。


警備は結構厳重だったと思います。選手は周囲で異変に気づけばライフセーバーを呼んだでしょう。気づけないほどゆとりもなかった。運用でもルールでもまた何か方策を考えないと命は救えない。協会の免責を本人が参加承諾しているから構わないというのは乱暴だと思えます。亡くなった男性の冥福を祈ってます。